
りんごを丸ごと食べようとしたとき、「1個では多いかな」「甘いから太るかもしれない」と、少し気になることがあります。
中くらいのりんご1個は、食べられる部分が約200g。カロリーは約112kcalです。
決してカロリーゼロの食品ではありませんが、量を把握して食べれば、ダイエット中だからといって我慢する必要はありません。
大切なのは、りんごを食べることではなく、いつもの食事にどのような形で加えるかです。
気になる内容からチェック
りんご1個のカロリーは約112kcal
皮つきの生りんごは、可食部100g当たり56kcalです。
中くらいのりんご1個を可食部約200gとして計算すると、カロリーは約112kcalになります。
| 食べる量 | 可食部の目安 | カロリー | 利用可能炭水化物の目安 |
|---|---|---|---|
| 4分の1個 | 約50g | 約28kcal | 約6.8g |
| 半分 | 約100g | 約56kcal | 約13.5g |
| 中くらいの1個 | 約200g | 約112kcal | 約27g |
| 大きめの1個 | 約300g | 約168kcal | 約40.5g |
表の重さは、芯などの食べない部分を除いた可食部です。
同じ「りんご1個」でも、品種や大きさによって重さは変わります。小さなりんごと大玉のりんごでは、カロリーや糖質にも大きな差が出るため、厳密に管理したい場合は食べる部分の重さを量ると分かりやすくなります。
皮つきと皮なしでカロリーは変わる?
りんご100g当たりのカロリーは、皮つきが56kcal、皮なしが53kcalです。
皮をむいても、カロリーが大きく下がるわけではありません。
| 100g当たり | 皮つき | 皮なし |
|---|---|---|
| カロリー | 56kcal | 53kcal |
| 食物繊維 | 1.9g | 1.4g |
| カリウム | 120mg | 120mg |
| ビタミンC | 6mg | 4mg |
カロリー差はわずかですが、食物繊維は皮つきの方が多く含まれています。
皮の食感が気にならなければ、よく洗って皮ごと食べるのもよいでしょう。無理に皮を残す必要はなく、食べやすさや体調に合わせて選んで問題ありません。
りんご1個の糖質はどのくらい?
りんごの糖質量は、使用する計算方法によって表示される数字に違いが出ることがあります。
文部科学省の食品成分データベースでは、皮つきりんご100g当たりの「差引き法による利用可能炭水化物」は13.5gです。
この数値を基準にすると、中くらいのりんご1個約200gでは、利用可能炭水化物は約27gになります。
甘みのある果物なので、糖質がほとんど含まれていない食品ではありません。しかし、糖質が含まれることだけを理由に、ダイエット中のりんごを避ける必要もありません。
食べる量と、1日全体の食事とのバランスで考えることが大切です。
りんごはダイエット中に食べても太らない?
りんごを食べただけで太るわけではない
体重の変化は、りんご一つだけで決まるものではありません。
食事や間食から摂取するエネルギーが、消費するエネルギーを長期的に上回れば体重は増えやすくなります。
反対に、りんごを食べていても、1日全体の食事量が自分に合っていれば、それだけで太るとはいえません。
「りんごは太る」「りんごなら何個食べても大丈夫」と単純に分けず、食事全体の中で考えましょう。
お菓子との置き換えなら取り入れやすい
ダイエット中にりんごを取り入れるなら、いつものお菓子に追加するのではなく、間食の置き換えとして食べる方法があります。
例えば、毎日食べているケーキや菓子パン、スナック菓子を、りんご半分に置き換える形です。
りんご半分なら約56kcal。水分を多く含み、噛む回数も自然に増えるため、少量でも食べた実感を得やすくなります。
ただし、食事を十分に食べた後で、さらにりんごを追加し続ければ、その分のカロリーは増えます。
「健康的な食品だから追加する」のではなく、「何と入れ替えるか」を考えることがポイントです。
1個が多い日は半分でもよい
毎回、丸ごと1個を食べ切る必要はありません。
ほかの果物を食べる日や、食事の量が多かった日は、半分程度でも十分です。
切った残りは、切り口をラップで包んで冷蔵庫に入れ、なるべく早めに食べましょう。少量のレモン果汁を切り口につけておくと、変色を抑えやすくなります。
りんごに含まれる主な栄養
中くらいの皮つきりんご1個を可食部200gとして計算すると、主な栄養成分は次のようになります。
| 栄養成分 | 1個約200gの目安 |
|---|---|
| カロリー | 約112kcal |
| 食物繊維 | 約3.8g |
| カリウム | 約240mg |
| ビタミンC | 約12mg |
| 脂質 | 約0.6g |
食物繊維
皮つきりんごには、100g当たり1.9gの食物繊維が含まれています。
中くらいの1個なら約3.8gです。
食物繊維は、便通を整える働きや、食後の血糖値の急激な上昇を抑える働きが知られています。
ただし、りんごだけを食べれば必要な食物繊維をすべて補えるわけではありません。野菜、豆類、きのこ、海藻、穀類なども組み合わせて摂ることが大切です。
カリウム
りんご100gには、カリウムが120mg含まれています。
カリウムは、体内のナトリウムの排出を助ける栄養素です。
一方で、りんごだけで塩分の多い食生活を帳消しにできるわけではありません。減塩を意識した食事の中に、果物を取り入れると考えましょう。
ビタミンC
皮つきりんご100gに含まれるビタミンCは6mgです。
りんごにもビタミンCは含まれていますが、特別に多い果物というわけではありません。
ビタミンCをしっかり摂りたい場合は、キウイフルーツやいちご、柑橘類、野菜なども組み合わせると、食事全体のバランスを整えやすくなります。
ダイエット中のりんごはいつ食べる?
間食として食べる
小腹が空いた午後に、りんごを4分の1から半分ほど食べる方法です。
食べやすい大きさに切り、急いで飲み込まず、ゆっくり噛んで味わうと満足感を得やすくなります。
りんごだけでは物足りない場合は、無糖ヨーグルトや少量のナッツと組み合わせる選択肢もあります。
ただし、組み合わせた食品のカロリーも加わるため、量は調整しましょう。
朝食に加える
朝食でりんごを食べる場合は、りんごだけで済ませず、たんぱく質や主食も組み合わせることが大切です。
例えば、りんご半分に、無糖ヨーグルトや卵、パンなどを組み合わせます。
りんごだけの朝食は手軽ですが、たんぱく質や脂質などが不足しやすく、昼食までにお腹が空いてしまうことがあります。
夜に食べてもよい
夜に食べたからといって、りんごのカロリーが急に増えるわけではありません。
ただし、夕食を十分に食べた後、習慣的に1個ずつ追加すれば、その分だけ1日の摂取カロリーは増えます。
夜に食べたいときは、4分の1から半分程度にして、夕食やほかの間食とのバランスを見るとよいでしょう。
寝る直前にたくさん食べると胃が重く感じる人もいるため、体調に合わせて調整してください。
皮ごと食べる前にしっかり洗う
りんごを皮ごと食べる場合は、流水で表面を丁寧に洗いましょう。
表面を手でこすりながら洗い、水分を清潔な布やキッチンペーパーで拭き取ります。
皮のべたつきが気になることがありますが、りんご自身が鮮度を保つために作る成分によって、表面がべたつく場合もあります。
どうしても気になるときや、皮が硬くて食べにくいときは、無理をせず皮をむいて構いません。
栄養だけにこだわりすぎず、おいしく続けられる形を選びましょう。
生のりんごとジュースは同じではない
りんごジュースは手軽ですが、生のりんごをそのまま食べる場合と、まったく同じではありません。
ジュースは固形のりんごより短時間で飲みやすく、商品によっては食物繊維が少なくなっています。加糖された商品には、さらに糖類が加えられていることもあります。
果物を毎日の食生活に取り入れるなら、基本は生の果物を噛んで食べ、ジュースは補助的に考えるとよいでしょう。
缶詰やドライフルーツも、生のりんごより糖質やカロリーが集中しやすいため、同じ量の感覚で食べないよう注意が必要です。
りんごは1日何個まで?
健康日本21(第三次)では、成人が食べる果物の目標量を1日200gとしています。
中くらいのりんごなら、おおよそ1個分です。
ただし、これは「毎日必ずりんごを1個食べる」という意味ではありません。みかん、バナナ、キウイフルーツなど、ほかの果物を含めた1日の合計量です。
朝にりんご半分、午後にみかん1個というように、複数の果物へ分けても構いません。
また、200gは健康な成人に向けた一般的な目標です。年齢、活動量、体格、食事内容によって適した量は変わります。
糖尿病などで食事療法を受けている場合は、自己判断で量を増減せず、医師や管理栄養士から示された食事量を優先してください。
りんごに関するよくある疑問
毎日りんごを食べても大丈夫?
健康状態に問題がなく、食事全体のバランスが取れていれば、毎日の果物としてりんごを取り入れることはできます。
ただし、りんごだけに偏るよりも、季節や好みに合わせてさまざまな果物を食べる方が、摂れる栄養にも幅が出ます。
りんごだけで朝食を済ませてもよい?
りんごだけでは、たんぱく質や脂質などが十分に摂れません。
忙しい朝でも、ヨーグルト、牛乳、卵、チーズ、パンなどを組み合わせると、朝食としてのバランスが取りやすくなります。
加熱するとカロリーは増える?
砂糖やバターを加えずに加熱しただけなら、りんごそのものの総カロリーが大幅に増えるわけではありません。
ただし、水分が減ると、100g当たりでは栄養や糖質が濃く見えることがあります。
焼きりんごに砂糖、はちみつ、バター、アイスクリームなどを加えれば、その分のカロリーと糖質が加わります。
大きなりんごを丸ごと食べてもよい?
大きめのりんごは、可食部が300gほどになることがあります。その場合は約168kcal、利用可能炭水化物は約40.5gです。
中くらいの1個とは量が大きく異なるため、ダイエット中や糖質量を管理しているときは、半分に分けると調整しやすくなります。
丸ごと食べる日も、半分で楽しむ日も
中くらいのりんご1個は、可食部約200gで約112kcalです。
ダイエット中でも食べられますが、食べるだけで痩せる食品ではありません。
お菓子の代わりとして半分食べる日もあれば、朝食に1個取り入れる日があってもよいでしょう。ほかの食事や果物とのバランスを見ながら、その日の自分にちょうどよい量を選ぶことが大切です。
「健康によさそうだから無理に食べる」のではなく、甘さや歯ごたえを楽しみながら続ける。
そのくらい自然な距離感が、りんごを毎日の食生活に取り入れる一番無理のない方法です。