
おみくじを開いた瞬間、最初に探してしまうのは「大吉」「吉」「凶」と書かれた部分ではないでしょうか。
大吉ならうれしくなり、凶が出ると「今年は悪い一年になるのかな」と不安になるかもしれません。
吉、中吉、小吉、末吉のうち、どれが上なのか分からなくなることもあります。
しかし、おみくじの順番や種類は、すべての神社やお寺で統一されているわけではありません。
本当に大切なのは、吉凶だけを見て一喜一憂することではなく、その下に書かれた言葉を読み、これからの行動へ生かすことです。
結んで帰るか、持ち帰るかにも全国共通の決まりはありません。
結果を怖がるのではなく、今の自分へ届けられた言葉として、ゆっくり読んでみましょう。
気になる内容からチェック
おみくじの順番は神社やお寺によって違う
一般的なおみくじでは、次の順番が一例として知られています。
| 順番 | 吉凶 |
|---|---|
| 1 | 大吉 |
| 2 | 吉 |
| 3 | 中吉 |
| 4 | 小吉 |
| 5 | 末吉 |
| 6 | 凶 |
ただし、これはすべての寺社に共通する絶対的な順位ではありません。
次のような順番を採用している場所もあります。
大吉 → 中吉 → 小吉 → 吉 → 末吉 → 凶
吉と中吉、小吉の位置が異なるほか、大凶、半吉、平、末小吉など、独自の吉凶を設けている寺社もあります。
引いた場所での正確な順番を知りたいときは、境内の掲示や公式案内を確認するか、授与所で尋ねるのが確実です。
吉と中吉はどちらが上?
吉と中吉の順番は、寺社によって異なります。
吉を大吉の次に置く場合もあれば、中吉や小吉より後に置く場合もあります。
そのため、「吉は必ず中吉より上」「中吉は必ず吉より上」と一律には決められません。
順番が分からなくても、書かれている内容は読むことができます。順位だけにこだわらず、願望、待ち人、学問、健康など、自分に関係する項目を確認しましょう。
小吉と末吉はどちらが上?
一般的な一例では、小吉が末吉より上に置かれます。
ただし、小吉や末吉が示す細かな位置づけや言葉の解釈も、寺社やおみくじの種類によって異なります。
「末吉だからほとんど凶」と考える必要はありません。吉凶の文字よりも、注意することや今後の行動について何が書かれているかを見る方が大切です。
大凶がないおみくじも多い
すべてのおみくじに大凶が入っているわけではありません。
大吉から凶までの6種類で構成されるものもあれば、大凶、半吉、平などを含むものもあります。
同じ「おみくじ」という名前でも、種類や構成は寺社によってさまざまです。
大吉・吉・凶はどう受け止める?
吉凶は、その瞬間の結果だけで未来のすべてを決めるものではありません。
大吉でも注意を促す言葉が書かれていることがあり、凶でも今後の過ごし方を示す前向きな助言が含まれることがあります。
大吉でも油断しない
大吉は、吉凶の中で最もよい位置に置かれることが多い結果です。
ただし、何をしても必ず成功するという保証ではありません。
おみくじに「慎重に進め」「人の言葉を聞け」などと書かれていれば、その助言まで含めて受け取ります。
結果がよかったからこそ、感謝を忘れず、今までの努力を続けることが大切です。
吉・中吉・小吉・末吉は内容まで読む
吉の仲間には複数の種類がありますが、名称だけで細かな未来を判断することはできません。
同じ小吉でも、恋愛には慎重さを求め、学問には努力を勧めるなど、項目ごとに内容が異なる場合があります。
全体の順位より、自分が今気にしていることに、どのような言葉が書かれているかを見てみましょう。
凶は不幸の確定ではない
凶を引くと、事故や病気、失敗が続くように感じてしまうかもしれません。
しかし、凶は「悪いことが必ず起きる」という予告ではありません。
今は勢いが弱い、無理に進めず注意した方がよいと受け止めれば、行動を見直すきっかけになります。
焦らない、準備を怠らない、人との争いを避けるなど、書かれている助言を今後へ生かしましょう。
おみくじはどこから読めばいい?
おみくじには、吉凶のほかにも和歌、教え、総合的な運勢、個別項目などが書かれています。
すべての言葉を一度に理解できなくても、次の順番で読むと受け取りやすくなります。
1.最初に全体の教えを読む
大吉や凶を確認したら、その近くに書かれている文章や和歌を読みます。
そこには、今の自分が意識したい姿勢や、物事へ向き合うときの考え方が表されています。
難しい言葉が使われている場合もありますが、慌てて吉凶だけを見て折りたたまず、分かる範囲から読み進めましょう。
2.自分に関係する項目を見る
次に、願望、待ち人、恋愛、学問、健康など、気になっている項目を確認します。
すべての項目を同じ重さで受け止める必要はありません。
受験を控えているなら学問や願望、引っ越しを考えているなら転居や方位というように、今の自分に関係する部分を読みます。
3.結果を具体的な行動へ置き換える
「待て」とあれば、何もせず不安になるのではなく、準備を整える時間にできます。
「慎め」とあれば、勢いだけで決めず、もう一度確認するきっかけになります。
「努力せよ」とあれば、結果を神頼みにせず、自分にできることを考えます。
おみくじは未来を固定するものではなく、今後の行動を見直すための言葉として受け取ると、結果に振り回されにくくなります。
おみくじに書かれている言葉の意味
おみくじでは、現在の日常会話であまり使わない言葉が登場します。
意味はおみくじの文面によって変わる場合がありますが、一般的には次のように読まれます。
| 言葉 | 一般的な意味 |
|---|---|
| 願望・願事 | 願っていること、実現したいこと |
| 待ち人・待人 | 待っている人、転機をもたらす人 |
| 失せ物・失物 | なくした物、探している物 |
| 旅行・旅立 | 旅行や遠出、出発 |
| 商売・商い | 商売、売買、仕事上の取引 |
| 学問 | 勉強、試験、受験 |
| 相場 | 株式や商品の値動き、売買 |
| 争事・争い事 | けんか、交渉、訴訟などの対立 |
| 恋愛 | 恋心や交際 |
| 縁談 | 結婚につながる出会いや話 |
| 転居 | 引っ越し、住居の移動 |
| 出産 | 妊娠、出産、産後 |
| 病気・疾病 | 体調、療養、回復 |
| 方位 | 移動や旅行などに関係する方角 |
| 走り人 | 自分のもとを離れた人、行方が分からない人 |
| 抱え人 | 雇っている人、従業員など |
「待ち人」は恋人だけではない
待ち人を見ると、「運命の恋人が現れるか」を示していると思うかもしれません。
しかし、待ち人は恋愛相手だけに限らず、自分が待っている人や、人生の転機につながる人を広く指す言葉として使われます。
仕事の協力者、久しく会っていない人、知らせをもたらす人などを含めて考えられます。
恋愛について知りたい場合は、「恋愛」や「縁談」の項目も一緒に読みましょう。
「恋愛」と「縁談」は同じではない
恋愛は、現在の恋心や交際について書かれる項目です。
縁談は、結婚につながる出会いや、結婚の話が進むかどうかに関係します。
恋愛と縁談で異なる内容が書かれていても、矛盾しているとは限りません。
恋愛関係は順調でも結婚を急がない方がよい場合や、今は恋愛に動きがなくても、今後の縁談には可能性があるという読み方もできます。
「来るも遅し」は来ないという意味ではない
待ち人などに「来るも遅し」とあれば、訪れる可能性はあるものの、時間がかかるという意味で読めます。
「来ず」と書かれていても、人生を通して絶対に来ないと断定するものではありません。
そのおみくじを引いた時点では、急がず待つ方がよいという助言として受け止めましょう。
おみくじは参拝前と参拝後のどちらに引く?
厳格な全国共通ルールが定められているわけではありませんが、先に神様や仏様へお参りし、その後におみくじを引く流れが自然です。
おみくじだけを目的に境内へ入り、参拝せずに帰るより、最初に新年の挨拶や日頃の感謝を伝えましょう。
寺社が順路や引き方を案内している場合は、その方法を優先します。
悪い結果が出たら引き直してもいい?
望んだ結果が出るまで続けて引くと、どの言葉を受け止めればよいのか分からなくなります。
最初の結果が気に入らなくても、すぐに引き直すのではなく、まず内容を最後まで読んでみましょう。
凶が出たという理由だけで、無効にする必要はありません。
別の日に新しい悩みや問いを持って参拝した場合など、改めて引くこと自体を一律に禁止する決まりがあるわけではありません。ただし、寺社ごとの考え方や案内があれば従いましょう。
おみくじは結ぶ?持ち帰る?
おみくじは、結んでも持ち帰っても構いません。
「よい結果は持ち帰り、悪い結果は結ぶ」という考え方も知られていますが、全国共通の決まりではありません。
大吉を結んでも、凶を持ち帰っても、それだけで運勢が悪くなるわけではありません。
内容を読み返したいなら持ち帰る
おみくじに書かれた言葉を生活の指針にしたい場合は、持ち帰って読み返せます。
財布や手帳、引き出しなど、自分が丁寧に保管できる場所へ入れておきましょう。
折り目がついたり、古くなったりしても、ご利益が突然なくなると心配する必要はありません。
大切なのは、書かれていた注意や助言を思い出し、行動へ生かすことです。
結ぶなら所定の場所へ
境内へ結ぶ場合は、おみくじ結び所など、指定された場所を利用します。
木の枝や柵へ勝手に結ぶと、植物や境内の設備を傷めることがあります。
凶を引いたときは結ぶよう案内する寺院など、独自の方法を設けている場合もあります。掲示や寺社の案内を確認してください。
持ち帰ったおみくじはどう手放す?
役目を終えたと感じたときは、引いた寺社へ持参し、納められる場所があるか確認すると丁寧です。
ただし、古札納所がおみくじを受け付けているとは限りません。神社やお寺によって受け入れられる物が違うため、勝手に入れずに確認しましょう。
遠方で返しに行けない場合も、近くの寺社へ持ち込む前に、受け付けてもらえるかを尋ねると安心です。
おみくじを人に見せると運が逃げる?
おみくじを人に見せたり、内容を話したりすると運が逃げるという全国共通の決まりは確認できません。
家族や友人と見せ合い、分からない言葉を一緒に考えても構いません。
ただし、おみくじは本人へ向けられた言葉として受け取るものです。
周囲の人が「凶だから絶対に失敗する」「大吉だから何をしても大丈夫」と決めつけず、本人がどの言葉を大切にしたいかを尊重しましょう。
おみくじで迷いやすいこと
大吉は結ぶと運が逃げる?
大吉を結んではいけないという共通の決まりはありません。
内容を手元に残したいなら持ち帰り、寺社との縁を結ぶ気持ちで所定の場所へ結ぶこともできます。
凶は必ず結ばなければならない?
寺社から特別な案内がなければ、凶でも持ち帰れます。
注意点を何度も読み返し、慎重に行動するための言葉として保管しても構いません。
おみくじの有効期限は一年?
すべてのおみくじに共通する有効期限はありません。
年始に引いたものを一年の指針にする人もいれば、願い事に区切りがついたときまで保管する人もいます。
期間だけで決めるのではなく、書かれた言葉を十分に受け止めたと思える時期を一つの区切りにできます。
何回も引くと運勢が変わる?
引くたびに違う結果が出る可能性はありますが、最後に出た大吉だけを採用すればよいというものではありません。
悪い結果を消すために回数を重ねるより、最初に受け取った言葉から、自分に必要な部分を考えてみましょう。
吉凶より、今の自分に必要な言葉を持ち帰る
おみくじの順番は、神社やお寺によって異なります。
一般的には大吉、吉、中吉、小吉、末吉、凶という順番が一例として知られていますが、吉と中吉の位置が違う場合や、半吉、平、大凶などが含まれる場合もあります。
そのため、順位だけを見て、自分の一年が決まったと思う必要はありません。
大吉なら、順調なときこそ感謝と慎重さを忘れない。
凶なら、焦らず準備し、注意すべきことを見直す。
どちらも、これからの行動へつなげることで意味を持ちます。
結ぶか持ち帰るかにも、絶対的な正解はありません。
おみくじを開いたときに心へ残った言葉を、一つだけ覚えて帰ってみてください。
それは未来を言い当てる答えではなく、新しい一歩を選ぶときに、そっと立ち止まらせてくれる言葉になるかもしれません。
出典
- 神社本庁「おみくじ」
- 大國魂神社「おみくじの凶を引いたとき」
- 浅草寺「よくあるご質問」
- 新潟総鎮守 白山神社「おみくじ」
- 神田明神「よくある質問」
- 木山寺「おみくじにはどんな意味があるの?」