満月の名前一覧|1月から12月の呼び方と由来、夜空が少し特別になる12の物語
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夜空に浮かぶ満月を見て、「今月の月にはどんな名前があるのだろう」と気になったことはありませんか。

1月のウルフムーン、4月のピンクムーン、6月のストロベリームーン。

日本でも耳にする機会が増えたこれらの呼び名には、その季節に見られる動物や植物、人々の暮らしが映されています。

ただし、ピンクムーンだから月がピンク色になり、ストロベリームーンだから赤く染まるわけではありません。

名称の多くは、北米の季節や文化に結びついたものです。また、現在広く使われている呼び方には、北米先住民のさまざまな文化だけでなく、植民地時代の北米やヨーロッパに由来するものも含まれます。

月ごとの呼び方と由来を知ると、いつもの満月が、少し違った表情に見えてくるかもしれません。



1月から12月までの満月の名前一覧

満月の名前英語表記主な由来
1月ウルフムーンWolf Moon冬に聞こえる狼の遠吠え
2月スノームーンSnow Moon雪が多い季節
3月ワームムーンWorm Moon雪解けと土の変化
4月ピンクムーンPink Moonピンク色の野花
5月フラワームーンFlower Moon花が咲きそろう季節
6月ストロベリームーンStrawberry Moon野イチゴの収穫期
7月バックムーンBuck Moon雄鹿の角が育つ時期
8月スタージョンムーンSturgeon Moonチョウザメ漁の季節
9月コーンムーンCorn Moonトウモロコシなどの収穫
10月ハンターズムーンHunter's Moon収穫後の狩猟期
11月ビーバームーンBeaver Moonビーバーの活動や狩猟
12月コールドムーンCold Moon寒さが厳しくなる季節

秋分に最も近い満月は「ハーベストムーン」と呼ばれます。

多くの年は9月の満月ですが、年によっては10月の満月がハーベストムーンになるため、「9月の満月は必ずハーベストムーン」とは限りません。

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満月の名前は誰が付けたの?

現在使われている満月の名前には、地域ごとの自然や暮らしが反映されています。

北米先住民の人々は、月の満ち欠けを季節の移り変わりや生活の目安として利用してきました。

ただし、北米先住民といっても、文化や言語、暮らす土地は一つではありません。地域や共同体によって月の呼び方は異なり、1年を12ではなく13の月に分ける文化もあります。

現在、英語圏で広く知られている名称は、そうした複数の文化の呼び方に、植民地時代の北米やヨーロッパの名称が加わり、暦や出版物を通じて定着したものです。

そのため、「一つの民族が12か月分の名称を統一して決めた」と考えるより、さまざまな土地の呼び方が受け継がれてきたものと捉える方が自然です。

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冬から春へ向かう満月の名前

1月|ウルフムーン(Wolf Moon)

1月の満月は、ウルフムーンと呼ばれます。

冬の夜に響く狼の遠吠えに結びついた名前です。

かつては食べ物が不足した狼が遠吠えをするためと説明されることもありました。しかし、狼は仲間との連絡や縄張りの確認、繁殖期のコミュニケーションなど、さまざまな理由で遠吠えをします。

ウルフムーンの由来についても一つに定まっているわけではなく、ヨーロッパから北米へ伝わった名称とする説もあります。

別名として、オールドムーンやアイスムーンと呼ばれることもあります。

2月|スノームーン(Snow Moon)

2月の満月は、スノームーンです。

北米では雪が多く、厳しい寒さが続く季節であることから、この名前が付いたとされています。

食料の確保が難しい季節を表す「ハンガームーン」、嵐の多さを表す「ストームムーン」という別名も伝わっています。

名前を聞くだけで、雪に覆われた静かな冬景色が浮かんでくるようです。

3月|ワームムーン(Worm Moon)

3月の満月は、ワームムーンと呼ばれます。

気温が上がり始め、凍っていた地面が少しずつ緩む季節です。土の上に虫や生き物の活動した跡が見られるようになることが、名前の由来とされています。

「ワーム」は一般にミミズと紹介されますが、地域によっては樹皮に潜む幼虫などを指したとする説明もあります。

春の訪れを、土の変化から感じ取った名前といえるでしょう。

別名には、サップムーンやクラストムーンがあります。

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花と実りを感じる春の満月

4月|ピンクムーン(Pink Moon)

4月の満月は、ピンクムーンです。

月そのものがピンク色になるという意味ではありません。

北米で春の早い時期に咲く、ピンク色の野花に由来するとされています。一般には、モスフロックスなどのフロックス属の花と説明されます。

長い冬が終わり、地面を花が彩り始める様子から生まれた名前です。

エッグムーン、フィッシュムーン、スプラウティンググラスムーンといった別名もあります。

ピンクムーンはいつ見える?本当はピンクじゃない4月の満月に願いを重ねる夜

5月|フラワームーン(Flower Moon)

5月の満月は、フラワームーンと呼ばれます。

春が深まり、多くの花が咲く季節であることが、そのまま名前になっています。

寒い時期を越えて、一斉に草花が育っていく様子を感じられる呼び名です。

地域や文化によっては、コーンプランティングムーン、ミルクムーン、ヘアムーンなどの名称も使われてきました。

6月|ストロベリームーン(Strawberry Moon)

6月の満月は、ストロベリームーンです。

北米で野イチゴの収穫を迎える時期にあたることが名前の由来です。

ストロベリーという言葉から、月が赤やピンクに見えると思われがちですが、月の色を表す名称ではありません。

ヨーロッパでは、バラの季節に結びつけたローズムーンという呼び方もあります。

地平線の近くにある月が赤みを帯びて見えることはありますが、それは大気を通る光の影響によるもので、ストロベリームーンだけに起きる現象ではありません。

夏の自然と収穫を映す満月

7月|バックムーン(Buck Moon)

7月の満月は、バックムーンと呼ばれます。

「Buck」は、英語で雄鹿を意味する言葉です。

雄鹿の角は毎年生え変わり、夏になると新しい角が成長していきます。その姿が目立つ時期であることから、この名前が付いたとされています。

夏の雷雨にちなんだサンダームーンや、干し草の収穫に由来するヘイムーンという別名もあります。

8月|スタージョンムーン(Sturgeon Moon)

8月の満月は、スタージョンムーンです。

「Sturgeon」は、チョウザメを意味します。

北米の湖や河川で、チョウザメを捕りやすい時期だったことが名前の由来とされています。

作物の成長に結びついたグリーンコーンムーンやグレインムーンという呼び方もあります。

自然から食べ物を得て暮らしていた人々にとって、魚や作物の変化は季節を知る大切な目印でした。

9月|コーンムーン(Corn Moon)

9月の満月は、コーンムーンと呼ばれます。

トウモロコシをはじめとする作物の収穫期に結びついた名前です。

9月の満月は、ハーベストムーンとして紹介されることも少なくありません。

ただし、ハーベストムーンは9月だけに付けられた固定名称ではなく、秋分に最も近い満月を指します。

多くの年では9月の満月が該当しますが、年によっては10月の満月がハーベストムーンになります。

秋から冬へ移り変わる満月

10月|ハンターズムーン(Hunter's Moon)

10月の満月は、ハンターズムーンとして知られています。

作物の収穫を終え、見通しがよくなった土地で狩猟を行う季節に結びついた名称です。

本来は、ハーベストムーンの次に訪れる満月をハンターズムーンと呼びます。

そのため、10月の満月がハーベストムーンになる年には、名称の当てはまり方も通常の年とは異なります。

トラベルムーンやダイインググラスムーンと呼ばれることもあります。

11月|ビーバームーン(Beaver Moon)

11月の満月は、ビーバームーンです。

名前の由来には複数の説があります。

冬を迎える前にビーバーを捕らえるための罠を仕掛けた時期とする説と、ビーバーが冬に備えて巣やダムを整える活動が目立つ時期だったとする説です。

霜が降り始める季節にちなみ、フロストムーンと呼ばれることもあります。

12月|コールドムーン(Cold Moon)

12月の満月は、コールドムーンです。

北半球では寒さが本格化し、夜の時間が長くなる季節であることから名付けられました。

ロングナイトムーンという別名もあり、冬至に近い時期の長い夜を思わせます。

冷えた空気の中で見る満月は輪郭がくっきりと感じられ、一年の終わりに静かな存在感を見せてくれます。

ハーベストムーンは9月とは限らない

ハーベストムーンは、「秋分に最も近い満月」に付けられる名前です。

多くの年では9月に訪れますが、月の満ち欠けの周期と現在の暦は完全には一致しないため、10月になる年もあります。

ハーベストムーンの時期は、日没後それほど間を置かずに月が昇る日が続きます。

電灯が普及していなかった時代には、月明かりを利用して夕方以降も収穫作業を続けられたことが、名称に結びついたとされています。

その次に訪れる満月が、ハンターズムーンです。

ブルームーンは青い満月ではない

ブルームーンには、主に二つの定義があります。

一つは、満月が4回ある季節のうち、3回目の満月を指す「季節のブルームーン」です。

もう一つは、同じ暦月に満月が2回ある場合の、2回目の満月を指す「月間のブルームーン」です。

いずれも、月が青く見えるという意味ではありません。

火山灰や煙などが大気中に広がった影響で、月が青みを帯びて見えることはありますが、ブルームーンという暦上の名称とは別の現象です。

スーパームーンとブラッドムーンの違い

スーパームーン

スーパームーンは、月が地球に比較的近い時期に満月を迎え、通常より大きく明るく見える月を表す一般的な呼び方です。

天文学上の厳密な正式名称ではなく、どの距離までをスーパームーンとするかについても、統一された基準があるわけではありません。

ブラッドムーン

ブラッドムーンは、皆既月食によって月が赤黒く見える現象を表す呼び方です。

地球の大気を通過した太陽光のうち、赤い光が月面へ届くことで、月が赤銅色に見えます。

10月の満月の別名としてブラッドムーンが紹介されることもありますが、現在一般に使われるブラッドムーンは、皆既月食を指す場合が多くなっています。

ピンクムーンやストロベリームーンは本当に色が変わる?

ピンクムーンやストロベリームーンという名称は、月の色ではなく、その季節の花や収穫物を表しています。

満月が赤やオレンジ色に見えることはあります。

特に月が地平線の近くにあるときは、月の光が大気中を長く通るため、青い光が散乱し、赤やオレンジ色の光が目に届きやすくなります。

これは一年を通して起こり得る現象で、特定の名前を持つ満月だけが色づくわけではありません。

ピンクムーンはいつ見える?本当はピンクじゃない4月の満月に願いを重ねる夜

満月の名前には恋愛運や願い事の意味がある?

ピンクムーンには恋愛、ストロベリームーンには幸せといった意味が紹介されることがあります。

こうした意味づけは、満月を楽しむ現代的な解釈として広がったものです。

月ごとの名称が生まれた本来の背景は、季節、動植物、農作業、狩猟など、生活の中で時間の流れを知ることにありました。

願い事をする時間として楽しむことはできますが、願いが必ずかなうことを示す名称ではありません。

名前の由来と現代的な楽しみ方を分けて知っておくと、情報に振り回されずに月を眺められます。

日本の中秋の名月は必ず満月なの?

中秋の名月は、旧暦8月15日の夜に見える月を愛でる日本の風習です。

「十五夜」とも呼ばれるため、必ず完全な満月になると思われがちですが、中秋の名月の日と天文学上の満月が一致しない年もあります。

月の満ち欠けは約29.5日の周期で進みますが、月の軌道や日の区切りなどの影響により、旧暦15日と満月の瞬間にはずれが生じることがあるためです。

月を眺める文化は、日本にも海外にもあります。

呼び方や楽しみ方は違っていても、夜空を見上げて季節を感じる気持ちは、遠く離れた土地の人々にも共通していたのでしょう。

名前を知ると、次の満月が少し待ち遠しくなる

1月のウルフムーンから、12月のコールドムーンまで。

満月の名前には、動物の変化、花の開花、食べ物の収穫、寒さの訪れなど、人々が自然の中で見つけた季節のしるしが残されています。

すべての地域で同じ名前が使われてきたわけではなく、その由来にも複数の説があります。

だからこそ、一つの正解だけを覚えるのではなく、さまざまな土地で月がどのように見つめられてきたのかを知ることに面白さがあります。

次に満月を見つけたときは、カレンダーでその月の名前を確かめてみてください。

いつもと同じ夜空が、少しだけ物語を持って見えてくるかもしれません。

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出典

  • 国立天文台 天文情報センター 暦計算室
  • 国立天文台 暦Wiki「月の満ち欠け」
  • 国立天文台 暦Wiki「中秋の名月とは」
  • Royal Museums Greenwich「What are the names of full moons throughout the year?」
  • Library of Congress「A Special Kind of Moon」
  • National Park Service「Ojibwemowin Audio-13 Moons」
  • timeanddate.com「Traditional Full Moon Names」

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