
東海オンエアは、きれいに整えられたYouTuberグループではありません。
大声で笑い、体を張り、ときには見る人が顔をしかめるような企画にも挑戦する。その独特な空気が好きな人もいれば、「何が面白いのか分からない」「気持ち悪い」と距離を置く人もいます。
それでも、2013年に動画投稿を始めてから13年目。活動休止やメンバーをめぐる騒動を経験しながら、現在も6人で活動を続けています。
2026年2月に行われた約3年半ぶりの単独イベントには、約1万5,000人が来場しました。同年には全国4カ所を回るツアーも発表され、人気が過去のものになっていないことを示しています。
東海オンエアは、なぜこれほど長く愛されているのでしょうか。
「嫌い」「気持ち悪い」と言われる理由も避けずに見ながら、6人がほかのYouTuberとは違う存在になった背景をたどります。
気になる内容からチェック
東海オンエアとは?現在も6人で活動するYouTuberグループ
東海オンエアは、愛知県岡崎市を拠点に活動している6人組のYouTubeクリエイターです。
メンバーは次の6人です。
- てつや
- しばゆー
- りょう
- としみつ
- ゆめまる
- 虫眼鏡
2013年に動画投稿を始め、体を張った検証、食べ物を使ったゲーム、長期間をかける罰ゲーム、旅行、ドッキリなど、幅広い動画を公開してきました。
ITエンジニアの転職なら【TechGO(テックゴー)】人気YouTuberの多くが東京を中心に活動するなか、東海オンエアは知名度が上がってからも岡崎市を拠点としています。
2016年には岡崎観光伝道師に任命されました。動画に登場した飲食店や公園などがファンの訪れる場所となり、YouTubeの企画が地域観光にもつながっています。
東海オンエアはなぜ人気なのか
人気の理由を「企画が面白いから」の一言で終わらせると、東海オンエアの強さは見えてきません。
突飛な発想だけでなく、6人の関係性、編集、失敗の見せ方、岡崎という場所まで、複数の要素が長い時間をかけて重なっています。
何でもない日常をゲームに変える企画力
東海オンエアの動画では、特別な施設や高額な道具を使わなくても企画が成立します。
じゃんけんで食事を決める。決められた言葉だけで会話する。日常の行動に面倒なルールを加える。
元となる発想は、友人同士でも試せそうなほど単純です。
そこへ勝敗、罰ゲーム、時間制限、メンバーごとの得意不得意を組み合わせ、一本の動画として成立させます。
視聴者は「自分たちでもできそう」と感じながら、実際には絶対にやりたくないところまで企画が進んでいく。その距離感が、東海オンエアらしい笑いを生み出しています。
ITエンジニアの転職なら【TechGO(テックゴー)】6人の役割が重ならない
東海オンエアには、誰か一人だけが話し続け、ほかのメンバーが補助に回るという固定された構造がありません。
企画を進める人、予想外の行動で流れを壊す人、冷静に状況を言葉にする人、感情をそのまま表に出す人。
動画によって中心になるメンバーが変わります。
あるメンバーを目的に見始めても、気づけば別のメンバーの反応が気になっている。6人それぞれに入口があることが、グループ全体の強さにつながっています。
個性が違うから衝突も起こりますが、その不ぞろいな状態こそが、予定どおりには進まない面白さを作っています。
成功よりも途中の失敗を見せる
一般的なテレビ番組では、企画の見どころが整理され、完成度の高い場面を中心に編集されます。
東海オンエアは、企画が思うように進まない時間や、メンバーが疲れて会話が減っていく様子まで動画に残します。
準備に時間をかけたのに結果が地味だった。ルールに問題があり、途中で変更することになった。企画を考えた本人が最も苦しむことになった。
そうした失敗も含めて、一本の物語になります。
視聴者は結果だけでなく、「この6人なら最後に何を起こすのか」を見届けるようになります。
長い動画でも関係性で見続けられる
東海オンエアの動画には、短時間で結論だけを見るコンテンツとは異なる魅力があります。
本題とは直接関係のない会話、メンバー同士にしか分からない昔話、編集者による字幕のツッコミなどが積み重なり、独特の空気が生まれます。
初めて見る人には冗長に感じられる場面も、長く見ているファンには「いつもの6人を見ている時間」になります。
動画の内容だけでなく、メンバーと一緒に過ごしているような感覚が、視聴を習慣に変えているのです。
ITエンジニアの転職なら【TechGO(テックゴー)】岡崎市から離れなかった
東海オンエアにとって、岡崎市は単なる撮影場所ではありません。
動画にいつもの道路、店舗、公園、川などが繰り返し登場することで、視聴者にも街の風景が記憶されていきます。
有名になったから東京へ移るのではなく、住み慣れた地域から全国へ発信する。その姿勢が、グループの物語に一貫性を与えました。
岡崎市側も撮影支援や観光企画を行い、動画に登場した場所を巡るコース、マンホール、店舗、地域イベントなどを展開しています。
YouTuberと自治体が一時的にコラボしたのではなく、長期的に一つの街を盛り上げてきた点は、東海オンエアならではの強みです。
「気持ち悪い」「嫌い」と言われるのはなぜ?
東海オンエアの魅力は、見る人を選ぶ原因にもなっています。
人気が高いからといって、すべての人が楽しめる動画ではありません。
食べ物や体を使った企画が不潔に見える
食べ方、におい、体の反応、排せつに近い話題など、一般的には人前で避けられる題材を笑いにすることがあります。
昔ながらのYouTubeらしい体当たり企画として楽しむ人がいる一方で、生理的に受け付けない人がいるのも当然です。
「不潔だからこそ東海オンエアらしい」と無理に受け入れる必要はありません。
笑える範囲は人によって違います。
大声と内輪ノリについていけない
6人が一斉に話したり、長年の視聴者にしか分からない言葉が出てきたりすることがあります。
初めて見た人には、仲間内だけで盛り上がっているように映るかもしれません。
特に短い動画に慣れている人には、結論までが長く、本題から外れた会話が多いと感じられます。
ファンにとって魅力的な関係性が、初見の人には入りにくさになるのです。
罰ゲームやメンバー同士の扱いが強く見える
東海オンエアには、長期間にわたる罰ゲームや、本人が嫌がることを企画として続ける動画があります。
長年の関係性を知っている視聴者は、メンバー同士の合意や信頼を前提に見られます。
しかし、一つの動画だけを初めて見た人には、いじめのように見えたり、無理をさせているように感じられたりする場合があります。
動画内の関係性と、視聴者が受け取る印象が必ず一致するとは限りません。
昔のYouTubeらしさが合わない
東海オンエアが活動を始めた2013年頃と現在では、動画に求められる倫理観や視聴者の感覚も変化しています。
以前なら体当たり企画として受け入れられた内容でも、現在では安全性、衛生面、周囲への影響が厳しく見られます。
長く続けてきたグループだからこそ、昔からの作風と現在の感覚との間にずれが生じます。
批判のすべてをアンチの声として片づけるのではなく、時代に合わせて変わる必要がある部分もあります。
ITエンジニアの転職なら【TechGO(テックゴー)】東海オンエアは「炎上しない」のではない
東海オンエアは炎上しないグループだと言われることがありますが、実際には批判を受けた企画や出来事が複数あります。
権利への配慮が不足した動画、特定の文化や競技を軽く扱ったように見える表現、衛生面や安全面への批判などが起きてきました。
2023年にはメンバーをめぐる問題から、グループとして長期間活動を休止しています。
それでも活動が終わらなかった理由は、炎上を完全に避けてきたからではありません。
失敗や不調を隠して、何もなかったように振る舞わなかったこと。長年動画を見てきたファンに、説明を届けようとしてきたこと。そして、完璧な6人ではない姿を、以前から視聴者が知っていたことが大きいでしょう。
炎上しないグループではなく、問題が起きたあとも関係を作り直してきたグループと見る方が実態に近いのです。
活動休止を経て、再び6人に戻るまで
東海オンエアは2023年10月から、グループとしての活動を一時休止しました。
2024年3月には、しばゆーさんを除く5人で動画投稿を再開します。
その後、2024年10月にしばゆーさんが復帰し、再び6人での活動が始まりました。
復帰によって、すべてが以前と同じ状態へ戻ったわけではありません。活動の頻度や参加の仕方には、それぞれの生活や体調も反映されています。
それでも、誰かを急いで元の位置へ戻すのではなく、時間を置いたうえで6人の形を取り戻したことは、グループが長く続くための変化だったと考えられます。
2026年2月には、約3年半ぶりとなる単独イベントを有明アリーナで開催しました。
会場に集まった約1万5,000人という数字は、活動休止を経ても、6人を待ち続けた人が多かったことを示しています。
てつやときりたんぽのキス動画騒動とは
2022年、てつやさんとYouTuberのきりたんぽさんがキスをしている過去の動画が、第三者によってインターネット上へ公開されました。
きりたんぽさん本人は、動画が4年以上前に撮影されたものであり、当時はてつやさんに好意を持っていたと説明しています。
動画の拡散後、きりたんぽさんには誹謗中傷や脅迫が寄せられ、体調不良も重なったことから活動を休止しました。
一方で、動画を公開した人物が、なぜその時期に映像を出したのか、その意図は確認されていません。
古い記事では「てつやさんの結婚を狙った中傷だった」「悪意によるものだった」などと断定されていますが、公表された情報だけでは判断できません。
確認できるのは、過去の映像が本人たちの意思とは別に拡散され、その後きりたんぽさんが深刻な誹謗中傷を受けたということです。
この出来事を、東海オンエアの面白さやグループ全体の評価と直接結びつける必要はないでしょう。
批判されてもファンが離れない理由
東海オンエアのファンは、すべての企画や発言を無条件に肯定しているわけではありません。
「今回はやりすぎた」「この企画は見られない」と感じながら、それでも次の動画を見る人もいます。
その背景には、一本の動画だけでは判断できない関係性があります。
長年見続けるなかで、メンバーが失敗する姿、反省する姿、結婚や家族など生活が変わっていく姿まで共有してきました。
視聴者にとって東海オンエアは、毎回必ず面白い動画を出す集団ではなく、次に何をするか気になる6人になっています。
欠点がないから愛されているのではありません。
欠点を含めて長い時間を見てきた人が多いから、簡単には関係が切れないのです。
ITエンジニアの転職なら【TechGO(テックゴー)】初めて見るなら、どんな動画から入ればいい?
東海オンエアには膨大な動画があるため、再生回数だけで選ぶと、現在の作風とは異なる古い動画にたどり着くことがあります。
初めて見る人は、自分が楽しみやすい企画から入るとよいでしょう。
6人の性格を知りたい人
全員が参加するゲーム企画や、答えをそろえる企画が向いています。
同じお題に対する考え方の違いが分かり、メンバーの役割をつかみやすくなります。
企画力を見たい人
身近な行動へ独自のルールを加えた、食事、買い物、旅行などの企画がおすすめです。
単純なルールから予想外の展開が生まれる、東海オンエアらしい構成を楽しめます。
長年の関係性を見たい人
メインチャンネルだけでなく、撮影後の会話や日常を扱うサブチャンネルを見ると、企画中とは異なる6人の距離感が分かります。
過激な内容が苦手な人
体を張る動画や食べ物を粗く扱う企画を避け、旅行、クイズ、ものづくりなどから見始めると入りやすいでしょう。
人気グループだからといって、苦手なジャンルまで無理に見る必要はありません。
東海オンエアについてよくある疑問
東海オンエアは解散した?
解散していません。
一時期は5人で動画投稿を再開していましたが、2024年10月にしばゆーさんが復帰し、現在は6人で活動しています。
現在も人気はある?
2026年2月時点で、メインチャンネルの登録者数は724万人以上です。
同月の有明アリーナイベントには約1万5,000人が来場し、全国ツアーも発表されています。
全盛期を過ぎたと感じる人はいても、現在も大規模なイベントを成立させるファン層がいます。
なぜ東京へ移らないの?
東海オンエアは、現在も愛知県岡崎市を活動拠点としています。
岡崎市との関係は撮影場所にとどまらず、観光伝道師、マンホール、店舗、地域イベントなどへ広がっています。
岡崎という場所そのものが、グループの個性の一部になっています。
「嫌い」「気持ち悪い」と感じるのはおかしい?
おかしくありません。
食べ物や体を使う企画、大声、内輪ノリなど、好みが分かれやすい要素があります。
人気があることと、すべての人に合うことは別です。
きれいではない6人だから、長く見届けたくなる
東海オンエアは、失敗しないグループでも、誰からも好かれるグループでもありません。
不潔に見える企画、理解しにくい内輪ノリ、批判を受けた動画、活動を続けられるのか心配された時期もありました。
それでも、6人は岡崎市を拠点に活動を続けています。
人気の理由は、すべての動画が完璧だからではありません。
違う性格の6人が、思いついたことを本気で試し、失敗も衝突も動画の外へ隠さず、長い時間をかけて関係を積み重ねてきたからです。
好きな人にとっては、その不器用さまで含めて東海オンエアです。
嫌いな人の意見を否定しなくても、これほど長く待たれ、見届けられてきた事実は変わりません。
笑える日も、笑えない日もあった6人が、今も同じ街で動画を作っている。
その続きが気になることこそ、東海オンエアが13年目も愛されている、いちばん大きな理由なのでしょう。
出典
- UUUM「東海オンエア」
- UUUM「東海オンエア全国ツアー開催決定」
- ORICON NEWS「東海オンエア・しばゆー活動再開」
- ORICON NEWS「東海オンエア、5人で活動再開へ」
- めざましmedia「東海オンエア 有明アリーナ単独イベント」
- 岡崎市「岡崎観光伝道師 東海オンエア」
- 岡崎市「東海オンエアとのコラボ企画」
- 岡崎市公式観光サイト「東海オンエア×岡崎市の取組」
- 日刊スポーツ「きりたんぽ、活動休止を発表」
- 東海オンエア公式YouTubeチャンネル