ニットの洗濯で型崩れさせないには?洗い方・干し方・縮ませないコツをやさしく整える
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寒い季節になると、つい手に取りたくなるニット。

ふんわりしていて、あたたかくて、着るだけで気持ちまでやわらかくなる服です。けれど、洗濯となると少し緊張しませんか。

「洗ったら縮みそう」
「肩が伸びて型崩れしそう」
「洗濯機で洗っていいのかわからない」
「干し方を間違えて、形が変わったら困る」

ニットは、洗い方と干し方で仕上がりが大きく変わります。

大切なのは、強く洗わないこと、熱すぎるお湯を使わないこと、水を含んだ重さで伸ばさないことです。

洗濯表示を確認し、やさしく洗い、形を整えて平干しする。
この流れを押さえるだけで、お気に入りのニットを長く着やすくなります。



ニットはなぜ型崩れしやすい?

ニットが型崩れしやすい理由は、編み物の構造にあります。

ニットは、糸を編んで作られているため、伸縮性があります。着心地がよく、体にやさしくなじむ一方で、水を含んだ状態では重くなり、引っぱられると形が変わりやすくなります。

特に注意したいのは、次のような場面です。

  • 洗濯機で強く回す
  • こすり洗いをする
  • 長時間脱水する
  • 濡れたままハンガーに吊るす
  • 乾燥機にかける
  • 熱いお湯で洗う

ウール素材の場合は、水に濡れた状態で摩擦がかかると、繊維同士が絡まり、縮みやフェルト化につながることがあります。

ニットを洗う時は、「汚れを落とす」だけでなく、「形を守る」ことを意識するのが大切です。

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まず洗濯表示を確認する

ニットを洗う前に、必ず洗濯表示を確認します。

洗濯表示には、家庭で洗えるかどうか、水温の上限、洗濯機が使えるか、手洗いが必要か、乾燥機が使えるかなどが示されています。

確認したいポイントは、主に次の4つです。

確認する表示見るポイント
洗濯処理家庭で洗えるか、手洗いか、洗濯機が使えるか
水温30、40などの数字は上限温度
乾燥タンブル乾燥が使えるか
アイロンスチームや温度に注意が必要か

洗濯桶のマークに「×」がある場合は、家庭で水洗いできません。無理に洗うと縮み、型崩れ、色落ち、風合いの変化につながることがあります。

大切なニットや高価なニット、素材がよくわからないものは、無理に自宅で洗わず、クリーニング店に相談した方が安心です。

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ニットを洗う前に準備するもの

自宅で洗えるニットなら、次のものを準備します。

  • おしゃれ着用洗剤
  • 洗濯ネット
  • 大きめの洗い桶、または洗面ボウル
  • バスタオル
  • 平干しネット、または平らに干せる場所
  • ゴム手袋

洗剤は、普段用の洗濯洗剤ではなく、おしゃれ着用洗剤を使うのが基本です。

ニットはデリケートな衣類なので、洗浄力の強さよりも、繊維への負担を抑えることを優先します。

また、手洗いでも洗濯機でも、洗濯ネットはあると便利です。ニットをたたんだ状態でネットに入れると、洗濯中の摩擦や型崩れを防ぎやすくなります。

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洗う前に色落ちチェックをする

濃い色のニットや、初めて洗うニットは、色落ちチェックをしておくと安心です。

目立たない場所におしゃれ着用洗剤の原液を少しつけ、数分置いたあと、白い布やタオルで軽く押さえます。布に色が移る場合は、他の衣類と一緒に洗わず、単独で手早く洗うか、クリーニング店に相談してください。

特に、黒、ネイビー、赤、濃いブラウンなどのニットは、色移りに注意したいところです。

白いニットと濃い色のニットを一緒に洗うと、毛羽や色が移ってしまうこともあります。色が近いもの同士で分けると失敗しにくくなります。

ニットを手洗いする方法

ニットを大切に洗いたいなら、手洗いが安心です。

手洗いといっても、ゴシゴシ洗う必要はありません。むしろ、こすったり、もんだりするのは避けます。

1. ニットを裏返してたたむ

まず、ニットを裏返します。

表面の摩擦を減らすことで、毛羽立ちや毛玉を防ぎやすくなります。袖口や襟元など、汚れが気になる部分は外側になるようにたたみます。

たたむ時は、洗い桶や洗面ボウルに入る大きさに整えます。

2. 30℃以下の水で洗浄液を作る

洗い桶に30℃以下の水を入れ、おしゃれ着用洗剤を適量溶かします。

熱いお湯は使わない方が安心です。温度が高すぎると、縮みや色落ちにつながることがあります。

「少しぬるいかな」ではなく、手を入れて温かさを強く感じない程度を目安にします。

3. やさしく押し洗いする

たたんだニットを洗浄液に入れ、手のひらでやさしく押します。

押して沈める。
力を抜いて浮かせる。
また軽く押す。

この動きを繰り返します。

こする、もむ、ねじる、引っぱる洗い方は避けてください。ニットに摩擦や力がかかると、縮みや型崩れの原因になります。

汚れが気になる部分も、強くこすらず、洗剤をなじませる程度にします。

4. きれいな水ですすぐ

洗い終わったら、きれいな水に入れ替えてすすぎます。

すすぎも、洗う時と同じようにやさしく押しながら行います。洗剤が残ると、肌ざわりや風合いに影響することがあるため、泡やぬめりが残らないようにします。

柔軟剤を使う場合は、最後のすすぎで少量だけ使います。入れすぎると香りが強く残ったり、風合いが重く感じられたりすることがあるため、製品の目安量を守ります。

5. バスタオルで水気を取る

すすぎ終わったニットは、手でねじって絞らないでください。

軽く水を切ったあと、バスタオルの上に広げます。タオルで包むようにして、上からやさしく押し、水気を吸い取ります。

洗濯機で脱水する場合は、洗濯ネットに入れ、短時間だけ軽く脱水します。長く脱水すると、シワや型崩れの原因になることがあります。

ニットを洗濯機で洗う方法

洗濯表示で洗濯機洗いができるニットなら、洗濯機を使うこともできます。

ただし、通常コースではなく、おしゃれ着コース、ドライコース、手洗いコース、おうちクリーニングコースなど、やさしく洗えるコースを選びます。

1. 裏返してたたむ

手洗いと同じように、ニットを裏返してたたみます。

袖が伸びないように内側へ折り、形を整えてから洗濯ネットに入れます。

2. ぴったりサイズの洗濯ネットに入れる

洗濯ネットは、大きすぎないものを選びます。

ネットの中でニットが大きく動くと、摩擦や型崩れの原因になります。たたんだニットがちょうど入るくらいのサイズが使いやすいです。

1つの洗濯ネットに何枚も詰め込むのは避けます。

3. おしゃれ着用洗剤を使う

洗剤は、おしゃれ着用洗剤を使います。

普段用の洗剤をなんとなく使うのではなく、ニットやデリケート衣類に合ったものを選ぶと安心です。

洗剤を多く入れすぎると、すすぎ残りや風合いの変化につながることがあります。必ず製品の目安量を確認します。

4. 弱いコースで短時間洗う

洗濯機では、おしゃれ着コースやドライコースなど、弱水流のコースを選びます。

脱水は短めにします。長時間の脱水は、シワや型崩れ、伸びの原因になることがあります。

洗い終わったら、洗濯機の中に放置せず、すぐに取り出して形を整えましょう。

ニットの正しい干し方は平干し

ニットを干す時は、平干しが基本です。

濡れたニットは水を含んで重くなっています。そのままハンガーに吊るすと、重さで肩が伸びたり、裾が下がったり、全体の形が崩れたりすることがあります。

平干しネットがある場合は、ニットを広げて置き、形を整えて干します。

平干しネットがない場合は、バスタオルを敷いた上に置いたり、ピンチハンガーの上に平らに乗せたりして、できるだけ重さが一点にかからないようにします。

大切なのは、吊るさず、引っぱらず、形を整えた状態で乾かすことです。

ハンガー干しはできるだけ避ける

ニットを普通のハンガーにかけて干すと、肩の部分が出っ張ったり、袖や身頃が伸びたりすることがあります。

特に、厚手のニット、ローゲージニット、水を含んで重くなるニットは、ハンガー干しに向きません。

どうしてもハンガーを使う場合は、肩に重さが集中しないように、物干し竿に袖と身頃を分散してかけるなど、負担を減らす工夫が必要です。

ただし、型崩れを防ぎたいなら、やはり平干しが安心です。

乾燥機は使わない方が安心

ニットに乾燥機を使うと、縮みや型崩れ、毛羽立ちの原因になることがあります。

特にウールやカシミヤを含むニットは、熱と摩擦に弱いものが多いため、乾燥機は避けた方が安心です。

洗濯表示でタンブル乾燥不可になっている場合は、乾燥機を使えません。

急いで乾かしたい時でも、乾燥機に入れるのではなく、バスタオルでしっかり水気を取ってから、風通しのよい場所で平干しします。扇風機やサーキュレーターで風を送ると、乾きやすくなります。

ウールやカシミヤは陰干しする

ウールやカシミヤのニットは、直射日光を避けて陰干しします。

日光に当たり続けると、黄ばみや色あせにつながることがあります。風通しのよい日陰で、形を整えて乾かすのが安心です。

干す前には、両手ではさむように軽くたたき、シワを伸ばして形を整えます。
袖口、襟元、裾、肩のラインを見ながら、着た時の形に近づけてから干すと、乾いた後の仕上がりがきれいになります。

ニットが伸びた時の整え方

洗濯後に少し伸びたように感じる場合は、完全に乾く前に形を整えます。

袖が伸びた時は、袖口から肩に向かって軽く寄せるようにします。
裾が広がった時は、幅を整えて、左右のバランスを見ます。
肩のラインが崩れた時は、平らな場所で形を戻します。

乾いてから無理に引っぱるより、湿っているうちに整える方が自然です。

ウールのセーターは、アイロンやスチーマーを浮かせてスチームを当てると、風合いよく仕上がる場合があります。ただし、アイロンを押し当てると風合いを損ねることがあるため、少し離して使うのがポイントです。

ニットが縮んだ時は無理に引っぱらない

ニットが縮んでしまった時、力任せに引っぱるのは避けてください。

無理に伸ばすと、形がゆがんだり、編み目が乱れたりすることがあります。

軽い縮みであれば、スチームを使いながら少しずつ形を整えられる場合もあります。ただし、ウールが強く縮んでフェルト化してしまった場合、完全に元へ戻すのは難しいことがあります。

お気に入りのニットほど、縮んでから直すより、縮ませない洗い方をする方が大切です。

ニットは毎回洗わなくてもいい

ニットは、着るたびに毎回洗う必要があるとは限りません。

汗をたくさんかいた日、食べこぼしやにおいが気になる日は洗った方がよいですが、短時間着ただけなら、風通しのよい場所で休ませるだけでも十分な場合があります。

着た後は、すぐにクローゼットへ戻さず、ハンガーに軽くかけるか、平らな場所で湿気を飛ばします。

ただし、長時間ハンガーにかけっぱなしにすると伸びることがあるため、乾いたらたたんで収納します。

お気に入りのニットを長く着るには、洗う頻度を減らすことも大切なお手入れです。

毛玉を防ぐには摩擦を減らす

ニットに毛玉ができる原因の多くは摩擦です。

バッグが当たる脇、袖口、裾、リュックが当たる背中などは、毛玉ができやすい場所です。

毛玉を防ぐには、次のような工夫が役立ちます。

  • 同じニットを毎日続けて着ない
  • バッグやリュックとの摩擦を減らす
  • 洗濯時は裏返してネットに入れる
  • 強くこすり洗いしない
  • 毛玉ができたら早めに取る

毛玉を取る時は、無理に手でむしらないようにします。繊維を引っぱってしまい、ニットを傷めることがあります。

毛玉取り器やハサミを使う場合も、生地を切らないように慎重に行います。

ニットを収納する時の注意点

ニットは、ハンガーにかけたまま長く収納すると、肩や身頃が伸びることがあります。

収納する時は、たたんで置くのが基本です。

厚手のニットは、ぎゅうぎゅうに押し込まず、ふんわり重ねます。
湿気が残ったまま収納すると、においやカビの原因になることがあるため、しっかり乾かしてからしまいます。

シーズンオフにしまう場合は、汚れを落としてから収納します。汗や皮脂が残ったまま長期間しまうと、黄ばみや虫食いにつながることがあります。

防虫剤を使う場合は、衣類に直接触れないようにし、製品の使い方を確認してください。

ニット洗濯で失敗しないチェックリスト

洗濯前に、次の項目を確認しておくと失敗しにくくなります。

  • 洗濯表示を確認した
  • 家庭で水洗いできる表示だった
  • 色落ちチェックをした
  • おしゃれ着用洗剤を用意した
  • 洗濯ネットを使う
  • 30℃以下の水で洗う
  • こすらず、もまず、やさしく洗う
  • 脱水は短時間にする
  • ハンガー干しではなく平干しする
  • 乾燥機を使わない
  • ウールやカシミヤは陰干しする
  • 乾く前に形を整える

この中でも特に大切なのは、洗濯表示、やさしい洗い方、平干しです。

洗剤や柔軟剤の選び方も大切

ニットを長く着るには、洗い方だけでなく、洗剤や柔軟剤の選び方も大切です。

普段着用の洗剤ではなく、おしゃれ着用洗剤を使う。
柔軟剤を使う場合は、香りや量を控えめにする。
肌ざわりや衣類ダメージが気になる時は、洗剤そのものを見直す。

洗濯洗剤と柔軟剤の選び方については、こちらの記事でも詳しく整理しています。

洗濯洗剤と柔軟剤の選び方|匂い・肌ざわり・衣類ダメージで後悔しないために

ニットは、普通の衣類より少しだけ気を使う服です。けれど、扱い方を知っておけば、必要以上に怖がることはありません。

お気に入りのニットは、やさしく洗えば長く着られる

ニットは、洗濯で失敗しやすい服です。

でも、洗濯表示を確認し、おしゃれ着用洗剤でやさしく洗い、形を整えて平干しすれば、型崩れや縮みのリスクは減らせます。

こすらない。
ねじらない。
熱いお湯を使わない。
濡れたまま吊るさない。
乾燥機にかけない。

この基本を守るだけでも、仕上がりは変わります。

お気に入りのニットは、ただの防寒着ではなく、季節の気分まで包んでくれる服です。
少しだけ丁寧に扱って、来年も、その次の冬も、気持ちよく袖を通せる一枚にしておきたいですね。

出典・確認日

  • 消費者庁「新しい洗濯表示」
  • 消費者庁「洗濯表示(令和6年8月20日以降)」
  • 花王 MyKao「ニット・セーターの縮みを防ぐ!洗濯機OK?洗い方から干し方・頻度まで解説」
  • 花王「エマール|アイテム別洗い方|セーター」
  • 花王 製品Q&A「ウールやカシミヤのセーターを上手に洗うコツは?」

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