
ピントグラスは、テレビ通販やネット通販などで見かけることが多いシニアグラスです。
「老眼鏡に見えにくい」「いくつも老眼鏡を持たなくていい」と気になっている人も多いのではないでしょうか。
一方で、購入前には「本当に見やすいの?」「デメリットはない?」「自分の目に合わなかったらどうしよう」と不安になりますよね。
結論からいうと、ピントグラスは、近くの文字が見えづらくなってきた人や、複数の度数を1本で使いたい人には便利な選択肢です。
ただし、誰にでも合うわけではありません。
近視・乱視・遠視の矯正をしたい人、運転中や歩行中にも使いたい人、長時間ずっとかけ続けたい人は注意が必要です。
この記事では、ピントグラスのデメリット、メリット、合う人・合わない人、購入前に確認したいポイントをわかりやすく紹介します。
気になる内容からチェック
ピントグラスとは?
ピントグラスは、老眼で近くのものが見えづらくなってきた人向けのシニアグラスです。
一般的な老眼鏡は、決まった度数で手元を見るために使うものが多いです。
一方、ピントグラスは、独自開発の累進多焦点レンズを採用しています。
レンズの中心からやや下の部分に、手元を見るための強い度数が配置され、外側に向かって度数がなめらかに変化する設計です。
そのため、見る位置を少し変えながら、自分の目でピントを探すように使います。
ピントグラスは「ものを大きく見せるルーペ」ではなく、「近くのものにピントを合わせる老眼鏡」と考えるとわかりやすいです。
ピントグラスのデメリット
ピントグラスは便利な商品ですが、購入前に知っておきたいデメリットがあります。
特に大事なのは、「普通のメガネの代わりに何でも使えるわけではない」という点です。
近視・乱視・遠視の矯正はできない
ピントグラスは老眼用のシニアグラスです。
近視、乱視、遠視を矯正するためのメガネではありません。
そのため、普段から近視用メガネや乱視用メガネを使っている人が、今のメガネの代わりとして使うには向かない場合があります。
公式の案内でも、ピントグラスには近視矯正機能がなく、裸眼以上に遠くが見えるものではないと説明されています。
遠くも近くもきちんと見たい人は、眼鏡店や眼科で自分の目に合ったメガネを相談した方が安心です。
慣れるまで違和感が出ることがある
ピントグラスは累進多焦点レンズを採用しているため、見え方に慣れるまで時間がかかることがあります。
見え方がふわっとする、視線を動かしたときに違和感がある、どこで見ればよいか最初は迷う。
このように感じる人もいます。
公式のサポートでも、他の同類のレンズと同じように、目が慣れるまで少し時間が必要と案内されています。
一般的には使っていくうちに慣れる場合がありますが、どうしても慣れない人もいます。
購入後すぐに「合わない」と判断する前に、まずは短時間から試すとよいでしょう。
運転中や歩行中には使えない
ピントグラスは、車やバイクの運転、歩行、階段の昇り降り、段差のある場所では使用しないよう案内されています。
これはとても重要な注意点です。
手元を見るためには便利でも、移動中に使うと距離感や足元の見え方に違和感が出る可能性があります。
「買い物中にずっとかけたい」「外を歩きながら使いたい」「運転中も使いたい」と考えている人は注意しましょう。
ピントグラスは、読書、スマホ、新聞、メニュー表、パソコン作業など、座った状態や安全な場所で手元から近距離を見るために使うものと考えるのが安心です。
長時間の連続使用には向かない
ピントグラスは、長時間ずっとかけ続ける使い方には注意が必要です。
添付文書では、目の疲労防止のため、長時間の連続使用は避けるよう案内されています。
読書やスマホ、手元作業に便利だからといって、何時間も続けて使うと、目が疲れやすくなることがあります。
使うときは、作業の合間に外す、遠くを見る、休憩を入れるなど、目を休ませる時間を作りましょう。
価格は安い老眼鏡より高め
ピントグラスは、100円ショップや一般的な安価な老眼鏡と比べると価格は高めです。
公式オンラインショップの商品一覧では、メーカー希望小売価格は税別15,000円、多くの商品が税込16,500円で掲載されています。
ネット通販では価格が異なる場合もありますが、安さだけで選ぶと、正規品かどうか、保証や返品条件がどうなっているかを確認しづらいことがあります。
購入前には、価格だけでなく、販売元、保証、返品対応、商品状態も確認しましょう。
フレーム調整ができない場合がある
公式サポートでは、ピントグラスは既製品のため、個別のフレーム調整などは承っていないと案内されています。
普段から眼鏡店で細かくフレーム調整をしている人や、鼻あて・耳まわりのフィット感にこだわりがある人は注意が必要です。
顔の形に合わないと、ずれやすい、長時間かけると痛い、見たい位置でレンズを使いにくいと感じる可能性があります。
試着できる店舗が近くにある場合は、実際にかけてから選ぶ方が安心です。
ピントグラスのメリット
デメリットはありますが、ピントグラスには便利な点もあります。
合う人にとっては、普通の老眼鏡より使いやすいと感じることがあります。
複数の度数を1本で使える
ピントグラスの特徴は、複数の度数を持つ累進多焦点レンズです。
軽度レンズモデルは+1.75D〜+0.00D、中度レンズモデルは+2.50D〜+0.60Dの範囲が案内されています。
見る位置によって度数がなめらかに変わるため、ひとつのレンズの中でピントを探しながら使えます。
「老眼鏡を何本も持つのが面倒」「少し距離が変わるたびに見え方が変わる」という人には便利に感じられるでしょう。
老眼鏡に見えにくいデザインがある
ピントグラスは、デザイン性を意識したフレームが多くあります。
公式サイトでも、老眼鏡に見えないフレームを探している人におすすめと案内されています。
「老眼鏡っぽい見た目が気になる」「人前でかけやすいものを選びたい」という人には、選びやすい商品です。
男女向け、軽度・中度、フレーム形状やカラー違いなど、複数の商品があります。
スマホや読書、メニュー表を見るときに使いやすい
ピントグラスは、読書、スマホ、タブレット、新聞、メニュー表など、手元から近距離を見る場面で使うことが想定されています。
外食時にメニューの文字が見えにくい。
スマホの文字を少し離さないと読みにくい。
新聞や本の細かい文字がつらい。
こうした場面では、持っておくと便利です。
ブルーライトカットとハードコーティングがある
公式サイトでは、ピントグラスにはブルーライトカットとハードコーティングが採用されていると案内されています。
モデルによって異なりますが、ブルーライトカット率は約15〜25%程度とされています。
ブルーライトカット率を高くすると視界が黄色くなりやすいため、ピントグラスでは自然な色で見えるようにカット率を控えめにしていると説明されています。
また、ハードコーティングにより、傷に強いレンズと案内されています。
ただし、傷がまったくつかないわけではないため、普段の手入れは必要です。
ピントグラスが合う人
ピントグラスが合いやすいのは、次のような人です。
・近くの文字が見えづらくなってきた人
・スマホや読書用の老眼鏡を探している人
・老眼鏡を何本も持つのが面倒な人
・老眼鏡に見えにくいデザインを選びたい人
・軽度から中度の老眼で悩んでいる人
・ルーペではなく自然な見え方を求めている人
・通販や家電量販店で買いやすい老眼鏡を探している人
特に、普段は裸眼で生活できるけれど、スマホや書類を見るときだけ困る人には使いやすい可能性があります。
「必要なときだけ取り出して使う老眼鏡」として考えると、使い方がイメージしやすいです。
ピントグラスが合わない人
反対に、次のような人は慎重に考えた方がよいでしょう。
・近視や乱視の矯正もしたい人
・遠くも近くも1本でしっかり見たい人
・運転中や歩行中にも使いたい人
・階段や外出時にかけっぱなしにしたい人
・長時間のパソコン作業で使い続けたい人
・フレーム調整を細かくしたい人
・見え方の違和感に敏感な人
・重度の老眼や目の病気がある人
ピントグラスは便利な既製品ですが、目の状態に合わせて作るオーダーメイドのメガネではありません。
見え方に強い不安がある人、目の疲れや頭痛がある人、左右の見え方に差がある人は、購入前に眼科や眼鏡店で相談するのがおすすめです。
ピントグラスと普通の老眼鏡の違い
普通の老眼鏡は、基本的に決まった度数で手元を見るために使います。
たとえば、+1.50、+2.00、+2.50のように、度数を選んで購入します。
一方で、ピントグラスはレンズ内に複数の度数があり、見る位置によって度数が変わる設計です。
そのため、普通の老眼鏡よりも幅広い距離に対応しやすいとされています。
ただし、普通の老眼鏡の方が見え方がシンプルで、慣れやすい人もいます。
手元の決まった距離だけを見たいなら、普通の老眼鏡の方が使いやすい場合もあります。
ピントグラスとルーペの違い
ピントグラスとルーペは、似ているようで役割が違います。
ルーペは、ものを大きく見せるための道具です。
一方で、ピントグラスは、近くのものにピントを合わせるための老眼鏡です。
細かい文字を大きく見たいならルーペ。
自然な見え方で手元にピントを合わせたいならピントグラス。
このように目的で選ぶとわかりやすくなります。
ただし、どちらが合うかは目の状態や使う場面によって変わります。
ピントグラスの選び方
軽度と中度を確認する
ピントグラスには、軽度レンズモデルと中度レンズモデルがあります。
公式サポートでは、軽度レンズモデルは最近近くが見えにくくなってきた人、中度レンズモデルはすでに老眼鏡を持っている人で、+2.5〜+1.5ぐらいの度数の人におすすめと案内されています。
まだ老眼鏡を使ったことがない人は、いきなり中度を選ぶと強く感じる可能性があります。
自分の状態に近い方を選びましょう。
使う場面を決める
購入前には、どこで使うかを決めておくと失敗しにくくなります。
スマホを見るためなのか。
新聞や読書用なのか。
料理中にレシピを見るためなのか。
外食時にメニューを見るためなのか。
使う場面がはっきりしているほど、合うかどうかを判断しやすくなります。
試着できるなら試す
ピントグラスは、見え方やかけ心地に個人差があります。
可能であれば、店舗で試着してから選ぶのがおすすめです。
レンズの見え方、フレームの重さ、鼻あての当たり方、耳の痛さ、視線を動かしたときの違和感を確認しましょう。
通販で買う場合は、返品条件や保証内容を先に確認しておくと安心です。
価格だけで選ばない
ネット通販では、同じように見える商品でも価格差がある場合があります。
安く買えることは魅力ですが、正規品かどうか、保証があるか、返品できるか、販売元が信頼できるかを確認しましょう。
公式オンラインショップでは、一律送料無料、購入後14日以内のお客様都合による返品対応などが案内されています。
ただし、返品条件は購入先によって変わるため、必ず購入前に確認してください。
ピントグラスを使うときの注意点
運転・歩行・階段では使わない
ピントグラスを使うときに最も大事なのは、運転中や歩行中に使わないことです。
車、バイク、自転車、階段、段差のある場所では外しましょう。
手元を見るときには便利でも、移動中には危険につながることがあります。
長時間かけ続けない
読書やスマホ、パソコン作業で使う場合も、長時間の連続使用は避けましょう。
目が疲れる前に休憩を入れることが大切です。
見えにくさを我慢して使い続けると、かえって疲れや違和感が強くなることがあります。
高温になる場所に置かない
添付文書では、炎天下、火のそば、サウナなど高温になる場所での使用を避けるよう案内されています。
夏の車内や直射日光が当たる窓際なども高温になりやすいため、保管場所に注意しましょう。
使わないときは、眼鏡ケースに入れて保管するのがおすすめです。
肌に合わないときは使用を中止する
かゆみ、湿疹、かぶれなどが出た場合は、使用を中止しましょう。
鼻あてやテンプルが肌に触れるため、汗や汚れがついたまま使い続けると肌トラブルにつながることがあります。
定期的に汚れを拭き取って、清潔に使いましょう。
ピントグラスで後悔しないためのチェックリスト
購入前に、次の点を確認しておきましょう。
・老眼用として使いたいか
・近視や乱視の矯正を求めていないか
・運転中や歩行中に使うつもりがないか
・軽度と中度の違いを確認したか
・長時間かけっぱなしにしない使い方ができるか
・フレーム調整ができない場合があると理解したか
・返品条件や保証を確認したか
・できれば試着したか
・見え方に不安がある場合は眼科や眼鏡店に相談したか
このあたりを確認しておくと、購入後の後悔を減らしやすくなります。
よくある質問
ピントグラスは誰でも使えますか?
幅広い老眼度数に対応しやすい設計ですが、誰にでも必ず合うわけではありません。
軽度や重度の老眼、目の位置関係、近視・乱視・遠視の有無によって、見え方に差が出ることがあります。
ピントグラスは遠くも見えますか?
ピントグラスは老眼用のシニアグラスです。
遠近両用メガネのように、近視を矯正して遠くを見えやすくするものではありません。
裸眼以上に遠くが見えるわけではないため、遠くを見るためのメガネとしては考えない方がよいでしょう。
ピントグラスは運転中に使えますか?
使えません。
添付文書では、車やバイクの運転、歩行、階段昇降時、段差のある場所では使用しないよう案内されています。
運転中の使用は避けましょう。
ピントグラスは長時間使っても大丈夫ですか?
長時間の連続使用は避けた方がよいです。
目の疲労防止のため、作業の合間に休憩を入れましょう。
違和感や疲れを感じる場合は、無理に使い続けないことが大切です。
ピントグラスはブルーライトカットできますか?
ピントグラスにはブルーライトカット機能があります。
公式サポートでは、モデルにより異なりますが、カット率は約15〜25%程度と案内されています。
ただし、ブルーライトカット率が高いほどよいというものではなく、見え方の自然さとのバランスもあります。
ピントグラスは返品できますか?
公式オンラインショップでは、お客様都合による返品は購入後14日以内にサポートセンターへ連絡するよう案内されています。
ただし、返品条件は購入先によって異なります。
通販サイトや店舗で購入する場合は、購入前に返品・交換条件を確認しましょう。
まとめ
ピントグラスは、近くの文字が見えづらくなってきた人向けのシニアグラスです。
累進多焦点レンズを採用しており、手元から近距離まで、見る位置を変えながらピントを探せるのが特徴です。
老眼鏡に見えにくいデザインや、ブルーライトカット、ハードコーティングなどの機能もあります。
一方で、近視・乱視・遠視の矯正はできません。
また、運転中、歩行中、階段、段差のある場所では使用できず、長時間の連続使用にも注意が必要です。
ピントグラスで後悔しないためには、「自分の使い方に合うか」を先に考えることが大切です。
スマホ、読書、新聞、メニュー表など、手元を見る場面で使いたい人には便利な選択肢になります。
ただし、遠くも近くも1本でしっかり見たい人や、目の状態に合わせたメガネを作りたい人は、眼鏡店や眼科で相談した方が安心です。
便利そうだから買うのではなく、合う人・合わない人を知ったうえで、自分の目と生活に合うかを考えて選んでみてください。