
海外eSIMを初めて使うなら、出発前に「端末対応・SIMロック・プラン条件」を確認して購入し、Wi-Fiがある環境でeSIMを端末へ追加しておくのが基本です。現地では、海外eSIMをモバイルデータ通信回線に選び、プランの案内に従ってデータローミングを設定すると通信を始められます。
ただし、海外eSIMはすべてが同じ仕様ではありません。テザリングの可否、無制限プランの速度制御、電話番号や通話・SMSの有無は、サービスやプランによって変わります。購入画面の「データ通信のみ」「音声通話・SMS対応」「テザリング対応」などの記載を、出発前に確認しましょう。
海外eSIMとは?旅行前に知っておきたい基本
eSIMは、スマートフォンなどの端末に組み込まれたデジタルSIMです。物理的なSIMカードを端末に挿し替える代わりに、通信事業者やサービスから提供される通信プランを端末へ追加して利用します。
海外eSIMは、海外で使うためのデータ通信プランを、オンラインで購入して端末に設定する選択肢です。対応する端末であれば、日本で使っている物理SIMを取り外さずに、旅行用のeSIMを追加できる場合があります。
海外eSIMでできることと、利用前に確認したいこと
海外eSIMで主に行うのは、現地のモバイルデータ通信を使ったインターネット接続です。地図、メッセージアプリ、ブラウザ、SNSなどを利用したいときに役立ちます。
一方で、海外eSIMの使い方を考える際は、データ通信ができることと、電話番号を使った通話やSMSができることを分けて考える必要があります。海外旅行向けにはデータ通信専用のプランもあります。通話やSMS、テザリングを使いたい場合は、必要な機能がプランに含まれるか確認してください。
- 渡航先・経由地がプランの対応エリアに入っているか
- 利用日数とデータ容量が旅程に合っているか
- テザリングが利用できるプランか
- 電話番号、音声通話、SMSが必要か
- 通信開始の条件やデータローミングの設定方法
▼海外でeSIM使うなら!グロモバeSIM

自分のスマートフォンがeSIMに対応しているか確認する
海外eSIMを購入する前に、端末がeSIMに対応していることを確認します。さらに、利用する通信プランとの組み合わせに制限がないかも確認が必要です。iPhoneでデュアルSIMとして利用する場合、端末のロック状態や、各通信事業者・プランの対応状況が関係します。
iPhoneでは、設定アプリの「モバイル通信」または「モバイルデータ通信」から、現在の回線や追加したプランを確認できます。購入先が対応機種の一覧を示している場合は、端末名だけでなくモデルや利用地域も照らし合わせると安心です。
海外eSIMの使い方を出発前から到着後まで順番に解説
海外eSIMは、購入、端末への追加、現地での回線切り替えという順番で進めると整理しやすくなります。通信開始のタイミングや設定項目はプランによって異なるため、購入後に届く案内を優先してください。
▼海外でeSIM使うなら!グロモバeSIM

出発前に購入し、eSIMを端末へ追加する
まず、渡航先、利用日数、必要なデータ容量に合う海外eSIMを選びます。複数国を訪れる場合は、予定する国や地域がすべて対応エリアに含まれるかを確認しましょう。
購入後は、QRコード、アプリ、通信事業者からの案内などを使ってeSIMを追加します。設定にはインターネット接続が必要になることがあるため、出発前に安定したWi-Fi環境で済ませると、到着直後の操作を減らせます。
QRコードを使ってiPhoneにeSIMを追加する場合は、「設定」から「モバイル通信」または「モバイルデータ通信」を開き、「eSIMを追加」から「QRコードを使用」を選択します。画面の案内に従ってコードを読み取り、確認コードを求められた場合は、購入先から案内されたコードを入力してください。
なお、eSIMの追加と現地での通信開始は同じとは限りません。日本にいる間にeSIMを追加してよいか、利用開始日や有効期間がいつから数えられるかは、購入するプランの条件を確認してください。
▼海外でeSIM使うならエアトリeSIM

現地到着後に回線を切り替えて通信を開始する
現地に到着したら、端末のモバイル通信設定を開き、海外eSIMを有効にします。モバイルデータ通信に使う回線として海外eSIMを選択し、プランの案内に従ってデータローミングを設定します。海外eSIMでは、データローミングをオンにすることで現地の提携ネットワークへ接続するタイプがあります。
日本の普段の回線を残す場合は、どの回線をモバイルデータ通信に使うかを確認しましょう。意図せず日本の回線でデータ通信をしないためには、海外eSIMをデータ通信回線に選んだ状態を確認することが大切です。
通信できないときは、海外eSIMが有効になっているか、モバイルデータ通信の回線選択が合っているか、データローミングの設定が案内どおりかを順番に見直します。日付と時刻の自動設定、機内モードのオン・オフも、接続状態を切り分ける操作の一つです。
iPhoneで海外eSIMを設定するときの確認ポイント
iPhoneで海外eSIMを使う場合は、「設定」から「モバイル通信」または「モバイルデータ通信」を開き、追加したプランが表示されているか確認します。デュアルSIMやデュアルeSIMでは、回線ごとにモバイルデータ通信やデータローミングの設定を確認できます。
iPhoneでは、一度にモバイルデータ通信ネットワークとして利用できる回線は一つです。日本の回線と海外eSIMを併用する場合でも、データ通信をどちらで行うかを明確に選びましょう。通話中のもう一方の回線の動作は、通信事業者のWi-Fi通話対応や設定状況によって異なります。
▼海外でeSIM使うならエアトリeSIM

海外eSIMでテザリングを使う前に確認すること
テザリングとは、スマートフォンのモバイルデータ通信を、パソコンやタブレットなどほかの機器へ共有する機能です。海外eSIMで通信できていても、テザリングの利用可否はeSIMのサービス・プランに左右されるため、海外eSIMなら必ずテザリング可能とはいえません。
テザリング可能なプランか、購入前に仕様を確認する
海外eSIMでテザリング可能かを知りたいときは、購入ページや利用規約で「テザリング」「ホットスポット」「インターネット共有」といった項目を確認します。端末側がテザリングに対応していることに加え、契約プランで許可されていることが必要です。
テザリングを使う予定があるなら、パソコン作業、タブレット利用、同行者との共有など、用途を決めてからプランを選ぶと判断しやすくなります。共有した通信量も海外eSIMのデータ容量から消費される点に注意しましょう。
テザリングできないときに見直したい設定と利用条件
海外eSIMでテザリングできない場合は、まずスマートフォン自体がモバイルデータ通信で接続できているかを確認します。親機となるスマートフォンのモバイルデータ通信がオフなら、テザリングでも通信できません。
次に、海外eSIMがモバイルデータ通信回線として選ばれているか、データローミングが必要なプランであれば設定されているかを確認します。そのうえで、スマートフォンの「インターネット共有」や「アクセスポイントとテザリング」などの機能をオンにし、接続する機器側でネットワーク名とパスワードを確認します。
それでも接続できない場合は、プランがテザリングに対応していない、利用条件に制限がある、現地ネットワークに接続できていないといった可能性があります。購入先または通信事業者の案内を確認しましょう。
無制限プランでもテザリングの上限や条件を確認する
海外eSIMのテザリングで無制限プランを選ぶ場合も、「無制限」という表記だけで判断しないことが大切です。一定のデータ利用後に通信速度が低下する条件や、テザリングに別の上限が設けられている場合があります。
動画視聴やパソコンとのテザリングはデータ通信量が大きくなりやすいため、速度制御の条件、テザリングの可否、利用できる容量を事前に確認してください。必要に応じて、地図のオフライン保存や動画の事前ダウンロードなども検討するとよいでしょう。
海外eSIMを使うと電話番号はどうなる?
海外eSIMを追加しても、普段使っている電話番号が自動的に別の番号へ変わるわけではありません。ただし、海外eSIMに電話番号が付くか、普段の番号で通話やSMSを利用できるかは、海外eSIMの種類と日本の回線の契約条件・設定によって異なります。
電話番号付きの海外eSIMが必要になるケース
現地の電話番号を使った音声通話やSMSが必要な場合は、電話番号付きで音声通話・SMSに対応する海外eSIMを検討します。海外eSIMにはデータ通信専用のものもあるため、電話番号が必要な用途があるなら、購入前に音声通話・SMS対応を明記しているプランを選びましょう。
電話番号付きのeSIMであっても、付与される番号、通話できる範囲、SMSの利用条件はプランごとに異なります。現地で電話番号が必要な場面を想定している場合は、必要な機能を個別に確認する必要があります。
電話番号なしのデータ通信専用eSIMでできること
海外eSIMの電話番号なしプランは、データ通信専用として提供されるタイプです。インターネット接続を使うメッセージアプリ、地図、メール、Webサービスなどを利用するための回線として使えます。
一方、データ通信専用eSIMそのものには、通常の携帯電話番号を使う音声通話やSMSの機能は含まれません。日本の電話番号でSMS認証を受けたい、通常の電話番号宛ての通話が必要といった場合は、日本の回線をどう維持するかも含めて契約先の案内を確認してください。
普段使っている電話番号をそのまま使えるか確認する
海外eSIMを追加して、日本の回線を端末に残したままにできるかは、端末と通信事業者の対応状況によります。iPhoneでは、物理SIMとeSIM、または複数のeSIMを使うデュアルSIMの利用が可能なモデルがあります。
ただし、海外eSIMをデータ通信に使いながら、日本の電話番号を使った通話・SMSをどこまで利用できるかは、日本の通信事業者の海外利用条件やWi-Fi通話対応などに左右されます。海外eSIMを使えば日本の電話番号を必ずそのまま使える、と考えず、渡航前に契約内容を確認しましょう。
海外eSIMを追加したことで電話番号が変わるのか
旅行用の海外eSIMを追加するだけで、日本で契約している回線の電話番号が変更されることはありません。海外eSIMは、端末に別のモバイル通信プランを追加するものです。
ただし、海外eSIMが電話番号付きプランであれば、そのeSIM用に別の番号が付く場合があります。旅行用の海外eSIMを追加するだけで、日本で契約している回線の電話番号が変更されることはありません。海外eSIMは、端末に別のモバイル通信プランを追加するものです。
海外eSIMを安心して使うための最終チェックリスト
出発前に設定情報を整理しておけば、現地で通信がつながらないときも確認する順番が明確になります。特に、QRコードやアクティベーション情報は、通信できない状況でも見られるように準備しておくと便利です。
出発前にスクリーンショットや設定情報を保存しておく
- 購入したプラン名、対応国・地域、有効期間、データ容量
- eSIM追加用のQRコード、確認コード、設定手順
- 問い合わせ先とサポートの利用方法
- 端末で追加したeSIMの回線名
- 日本の回線と海外eSIMのどちらをデータ通信に使うか
QRコードを端末に表示して同じ端末で読み取れない場合もあるため、購入先の案内に従い、別の端末に表示する、印刷するなどの方法を検討してください。
▼海外でeSIM使うなら!グロモバeSIM

▼海外でeSIM使うならエアトリeSIM

通信・テザリング・電話番号の条件をプランごとに確認する
海外eSIM選びでは、容量や日数だけでなく、テザリング可能か、無制限プランに速度制御や共有上限があるか、電話番号付きか、音声通話・SMSが使えるかを確認しましょう。必要な条件を先に書き出すと、プランの比較で見落としを減らせます。
また、海外旅行では通信の準備だけでなく、パスポートや現金、カードなどの持ち歩き方もあわせて考えたいところです。海外旅行で不安を減らす持ち歩き方も確認し、通信手段と貴重品管理を分けて準備しておくとよいでしょう。
出典
- Apple サポート「海外旅行中にiPhoneでeSIMを使う」
- Apple サポート「eSIMでデュアルSIMを活用する」
- Apple サポート「iPhoneでeSIMを設定する」
- 楽天モバイル「海外ローミング 対応エリア・料金」
- povo2.0「海外ローミング」
各サービスの対応地域・料金・通信容量・通話・SMS・利用開始条件は変更される場合があります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。









