Facebookが社名をMetaに変えてから話題になっている、バーチャル空間メタバース。
メタバースは、英語の超越したという意味の「メタ」と、宇宙や世界を表す「ユニバース」を合わせた造語です。
メタバースは、インターネット上に作られた3次元的なバーチャル空間で、VRゴーグルなどでその空間に入り他者と交流できる仮想空間をいいます。
自分の分身のアバターを通して、自分自身もそのバーチャル空間にいるような感覚になれます。
そのバーチャル空間のメタバースが急激に拡大して、現実の世界と並ぶ存在に近づいてきています。
バーチャル空間のメタバースが、私達の行動を広げる新しい世界になろうとしているのです。
バーチャル空間メタバース！仮想空間での行動が広がる新たな世界
個人データのデジタル化
日本中で人間のあらゆる活動や、医療など様々な個人のデータがデジタル化されて蓄積されています。
その個人のデータはビッグデータとして様々な使われ方がされています。
そのようなデジタル技術の進化が、社会のあり方だけでなく人間個人の価値や、考え方まで変えていこうとしています。
バーチャル空間メタバースがその流れを早くする、そんな存在になっているのです。
バーチャル空間メタバースが注目される理由
今までにもメタバースとして使われてきましたが、改めて最近の注目には理由がありました。
理由その1 デジタル技術の進化
今までにもあったバーチャル空間をもっと充実させる、デジタル技術の進化が第1番に挙げられます。
５Gに代表されるネットワークの高速化がありますが、それとともにVR技術の進化も含まれます。
今までの2次元空間での体験より、専用のVRゴーグルの装着による3次元空間のコミュニケーションがアバターによってより自然にできるようになってきました。
VRゴーグルを付けてバーチャル会議室に入っていくと、さも自分がその場にいるかのように感じられるのです。
そのバーチャル会議室がメタバースで行われると、日本だけでなく世界中から手軽に参加することができます。
新型コロナの流行から、会いたくても会えない研究者などの会議の場として、メタバースはますます重要な存在になっていくでしょう。
理由その2 デジタルアートの取引
今までの仮想空間の取引は、ゲームの中でのアイテムや、ゲームで流通する通過の売買でした。
しかし、メタバースの中ではデジタルアートの取引が広がってきています。
その顕著な売買が「Everydays – The First 5000 Days」というデジタルアート。
その値段たるや、約6935万ドル（約75億円）という高額で落札されたのです。
今までのデジタルデータは簡単にコピーされたり、取引のログの改ざんなどで、取引できないことが多くありました。
それが、NFTと呼ばれるブロックチエーン上に構築されるデジタルデータの活用で、記録の改ざんがとても難しくなりました。
NFTを通じてデジタルアートを売買することで、安心して取引ができることになります。
今後ますますメタバース内での経済活動が、デジタルアートだけではなく盛んになっていくことに、期待がよせられています。
理由その3 大規模イベントの開催
新型コロナの蔓延からイベントと言われるイベントは、規模の大小に関わらず中止に追い込まれています。
特に大規模なイベントは、新型コロナの感染を広げるという理由で禁止されていました。
そんな大規模なイベントも、メタバース内では何人でも集めることができるのです。
リアルではできないことを可能にしてくれる、バーチャル空間のメタバース。
もっと様々な可能性を秘めているのがメタバースです。
バーチャル空間メタバースの今後
メタバースには、Meta が今後大きく関わっていくことを表明してから、参入する企業が増えています。
人が集まれば当然経済活動も活発になり、メタバースの市場規模は大きく成長すると見ています。
ベンチャー企業はもとより、マイクロソフトやディズニーといった大企業も参入を表明しています。
国内でもメタバースの可能性に期待して、生活の場としてのメタバースとか、物理的な制約を超えることができるので、脳や体の機能の拡張できるとか、様々な観点からアプローチが行われています。
メタバースのバーチャル空間は、VRゴーグルの装着による視覚と聴覚で仮想空間の感覚を得ています。
それに加えて、触覚も覚えることができるとより強い感覚が得られるでしょう。
その触覚を得るための装置の開発も進められていて、重さや痛みを感じることもできるといいます。
バーチャル空間メタバースの危険性
メタバースを運営する企業は自社の収益を考えて行動していきます。
そのためメタバースの中にユーザーを長時間滞在させて、サービス利用料や広告などで収益を上げようと考えています。
メタバースの仮想空間は、現実の世界とは違って居心地がいい空間になります。
今でさえSNSがなければ生活もできない、人との繋がりもできない、そんなSNSよりメタバースは中毒性が強い物なるでしょう。
物理的な触れ合いのないバーチャル空間のメタバースで、長時間滞在するときの体への影響はよくわかってはいませんが無視できない影響があることは想像できます。
メタバースが匿名で運営されるとき、お互いを思いやる気持ちが芽生えにくく、悪口や嘘で固められたメタバースが出現してしまうかもしれません。
Metaを始め、巨大な企業がメタバースに出資していくと言われている現在、子供や若者の体に悪影響が及ぶ危険性があると警告する学者もいます。
まとめ
バーチャル空間メタバース！仮想空間での行動が広がる新たな世界を紹介しました。
メタバースはこれからもどんどん大きなプラットホームとして進歩していくでしょう。
Metaが提唱するメタバースの今後は、多くの人たちを巻き込んだものになるに違いありません。
・個人データのデジタル化
・バーチャル空間メタバースが注目された理由
・理由その1 デジタル技術の進化
・理由その2 デジタルアートの取引
・理由その3 大規模イベントの開催
・バーチャル空間メタバースの今後
・バーチャル空間メタバースの危険性
メタバースは今までと違った、全く新しい世界を見せてくれるテクノロジーです。
でも頭からのめり込んでいくのは危険があります。
体への影響も懸念されるところです。
少し落ち着いて見ていく必要があるでしょう。
