新しい住まいへ引っ越す際、ご近所への挨拶について悩むことがあります。
これは挨拶のマナーの一部ですが、最近では防犯の観点から引っ越しの挨拶をしない人も増えているようです。
今回は、特に「戸建て」に引っ越す場合の挨拶に焦点を当てて解説します。
引越しの挨拶は、防犯の考え方から昔と違った対応が取られているようです。
都会では、引っ越しの挨拶をすることがどんどん減ってきています。
防犯という考え方が時代とともに強くなって、個人情報に敏感になっていることも影響しているようです。
引越しの挨拶
引っ越しの挨拶はするべき?
以前は引っ越しの挨拶は一般的でしたが、現代ではこの習慣がなくなりつつあります。
特に都会や独り暮らしの女性の引っ越しでは、この傾向が強く現れています。
しかし、戸建ての場合は近隣住民との交流が多く、地域で快適に生活するためには引っ越しの挨拶が欠かせません。
挨拶に迷ったときには?
「挨拶は必要、必要ない?」と迷っている場合、やることをおすすめします。
迷いが生じるのは、実際に挨拶が必要だと感じながらも、行動に移すことができない人が多いからです。
後で後悔しないためにも、できる限り挨拶をすることが良いでしょう。
近所の人々と顔見知りになることで、トラブルを回避するだけでなく、災害時や困ったことがあった際に助け合える関係が作れるかもしれないからです。
良い関係を築いて、地域で快適に生活するために、最初の挨拶は重要です。
地方に引っ越す時は挨拶が必要
都会では防犯の理由から挨拶まわりが減少していますが、地方へ引っ越す場合、地域との結びつきが強いため、早めに挨拶をするべきです。
特に戸建ての場合、自治会や町内会の活動が行われることが多く、地区のコミュニティに参加することが必要になるでしょう。
地方では、マナーが重要視される傾向があり、気まずい状況を避けるためにも、引っ越しの挨拶は早めに行うべきです。
また、子供がいる家庭では、子供会などのコミュニティ活動があり、顔を覚えてもらうことは安全上役立つかもしれません。
ペットを飼っている場合も、騒音などでご近所に迷惑をかける可能性があるため、事前に断りを入れることが大切です。
挨拶の気をつけるポイント
挨拶をすると決めた場合、どれくらいの範囲に挨拶すべきか、また、どのような手土産を持って行くべきか迷うことがあるかもしれません。
かつては「引越し蕎麦」が選ばれていましたが、現在はどんなものが選ばれているのでしょうか?
挨拶の際に気を付けるべきポイントや、手土産について説明していきます。
引越し時の挨拶の適切な範囲
通常、一軒家に引越しする際の挨拶は、「お向かいの3軒(自宅の正面にある1軒とその両隣の2軒)」に行います。
これに加えて、正面のお宅に挨拶をするだけでなく、できれば真裏のお宅の両隣(自宅から斜めに真裏の2軒)にも挨拶することが望ましいでしょう。
自治会の役員や班長など、自治会に所属する方々にも挨拶をすることをお勧めします。
特に、古い住宅の土地に新しい住宅を建てたり、中古の住宅を購入したりする場合、近隣住民の年齢層が大きく異なることもあり、自治会のメンバーによって挨拶が重要視されることがあります。
自治会について分からない場合は、不動産会社に尋ねるか、近隣の住民に尋ねることをおすすめします。
挨拶はいつまでに行うべき?
引越しの挨拶は、引越しの数日前から前日が最適です。
挨拶の際には、早朝や夜を避け、日中(正午から夕方)に訪問することをお勧めします。
引越し当日は、引越しの車や荷物が道路を塞いだり、騒音が発生したりすることがあり、周囲に迷惑をかけてしまうことがあります。
作業が始まる前に、引っ越しをする日や時間帯を近隣の住民に伝えておくと良いでしょう。
遠方からの引っ越しで事前に挨拶に行くのが難しい場合は、作業が始まる前に近隣の住民に簡単な挨拶をしておくと、問題を回避できます。
引越し作業が終了したら、再度挨拶に訪れることを伝えることで、礼儀正しい印象を与えることができます。
引越しの挨拶の粗品は?
引越しの挨拶に添える粗品は、1,000円前後のものが適しています。
高価なものを贈ると、相手に余計な気を遣わせる可能性があるため、気軽に受け取れるものが良いでしょう。
自治会関係の方々には、1,000円から2,000円程度のものが適しています。
一般的に、手渡す粗品はできるだけ長く保存せずに、消費できるお菓子や消耗品が選ばれています。
近隣の住民の年齢層や家族構成が事前に分かる場合、それに合った品物を選ぶことが望ましいですが、新居に引越しする場合、隣近所の情報が得られないこともあります。
その場合、普段使いができる無難な品物を選ぶことが賢明です。
自治会関係以外の方々には、同じ品物を贈るよう心がけましょう。
異なる贈り物をすることはトラブルを招く可能性があるためです。
日持ちするお菓子
日持ちするお菓子などを選ぶのも一つのアイデアです。
一般的な贈り物として、食品の中にはクッキー、お煎餅、コーヒー、お茶などが挙げられます。
賞味期限が長く個別に包装されたアイテムが最適です。
新しい住宅地では、近隣に若い家族が住んでいる場合、お菓子は喜ばれるでしょう。
しかし、高齢の住民が多い場合、甘いお菓子は無難ではありません。
糖尿病などの持病を抱えている方もいるためです。
それでも、甘いお菓子を持参しても、多くの人は文句を言わないでしょう。
贈り物が好みでなくても、それを丁寧に受け入れるのが大人のエチケットです。
文句を言う人はどんな贈り物でも文句を言うことが多いので、そのような人からは距離を置くことが賢明です。
タオルや洗剤などの日用品
洗剤は引っ越し挨拶の贈り物として人気がありますが、洗濯洗剤は特定のブランドを使用する家庭が多いですし、食器洗い機を使う家庭は食器洗い洗剤は使わないので難しいことがあります。
タオルはすぐに使い切る消耗品ではありませんが、ほとんどの家庭で使用頻度が高いので、贈り物として人気があります。
最近では、市町村の指定ごみ袋もおすすめです。
通常のごみ袋より価格が高いもので、必ず使用する必要があるため、受け取る人も喜びます。
その他にもラップ、ティッシュペーパー、トイレットペーパーなども考えられます。
これらは必ず使うものなので、受け取る側にとって嬉しい贈り物です。
ただし、これらの消耗品は贈り物としては特別感がないため、年配の方やこの種の贈り物を受けたことがない人には喜ばれないかもしれません。
したがって、これらのアイテムを渡す場合は、ラッピングやのしを付けて贈ると良いでしょう。
引越しの挨拶はどこまで!一戸建て粗品はお菓子とタオルどちら?まとめ
今回は、引越しの挨拶はどこまで!一戸建て粗品はお菓子とタオルどちら?を紹介しました。
引っ越しの挨拶の際のマナーや、贈り物についてのアドバイスの解説をしました。
引っ越しの挨拶の粗品は、すべての人に好まれる品物などはありません。
贈り物の選択は難しいですが、心を込めて挨拶をし、良好な関係を築くことが大切です。
引っ越しの挨拶は、この先何年、何十年と引越し先の人たちと付き合う大切な最初の機会です。
マナーを守った挨拶で、周りの人から好かれる、いい関係を築いてください。