油麩丼は、油で揚げた麩を具に使った丼で、カツ丼より美味しいと評判になっている、宮城県のご当地グルメです。
もともと麩は味噌汁の具などによく使われていました。
麩の栄養素は、グルテンに含まれるアミノ酸からなる蛋白質です。
油で揚げた麩はサクサクした食感ですが、タレで煮込んだ油麩は柔らかくもっちりした食感になります。
そんな油麩を使った油麩丼が有名なのは、宮城県の登米市です。
油麩丼は美味しくてヘルシー宮城のご当地グルメ
油麩が美味しい宮城県登米市
油麩が食べられている主な県は宮城県です。
その中でも宮城県の登米市で生まれた「油麩丼」が有名で、宮城県ではどこの家庭でも食べられているご当地グルメです。
油麩丼は、カツ丼と同じ感覚で食べることができて、カツ丼より美味しいと言う人もいるくらいです。
見かけは御飯の上に載っている具が違うだけで、カツが乗っていると「カツ丼」鳥肉を卵でとじた「親子丼」と同じような丼です。
油麩は食感が軽いですが、丼にすると油麩がタレをたっぷとり吸い込んで、意外とコクがあって満腹感も十分。
カツ丼に負けない味だというのもうなずけます。
油麩丼の考案者はある旅館の女将さんで、肉が苦手な人のために親子丼の具を、たまたま手元にあった油麩を使ったところ、そのお客さんに喜ばれたことで、食事として出すようになったようです。
肉の苦手な人に食べてもらうと、油麩の食感がもちもちとしてとても美味しいと喜ばれたそうです。
今では登米市だけではなく、宮城県のB級グルメとして多くの食堂で提供され、様々な家庭でも食べられています。
ご当地グルメの祭典、B1グランプリにも登録されています。
油麩丼は油麩から溶け出す油が、コクとまろやかさを引き出します。
タレがしっかり染み込んだ油麩は、美味しさが口いっぱいに広がります。
宮城県登米市はどんなところ?
宮城県登米市は、明治時代に建てられた、由緒ある古い建造物が多く残っている街です。
古い建物軍の維持管理に力を入れて、古い建物でもしっかりと昔の面影を残しながら、今に通ずる建物として見られる景観を保っている地域です。
名前が「みやぎ明治村」と名付けられた観光名所になっています。
その登米市の古い町並みを映像に収めようと、様々なロケが行われています。
その一つが、NHKの連続テレビ小説「おかえりモネ」のロケ地になったことです。
そんな登米市が有名になって、油麩丼の名前ももっともっと広がっていくでしょう。
油麩丼のレシピ
油麩丼にはその店や家庭で、それぞれのレシピが考案されています。
これが絶対といった決まりはないので、自分の好みの味を探してみるのも楽しいでしょう。
今回は一般的なレシピで「4人前」の分量と作り方を紹介します。
材料
・油麩 1本(1人分として、好みの厚さの輪切り 5枚)
・卵 4個
・醤油 50~60cc
・だし汁 350~400cc
・長ネギ 1本
・ご飯 適量
作り方
・油麩は好み厚さの輪切りにする。
・長ネギは斜め薄切りにする。
・小鍋にだし汁、醤油、油麩を入れて煮込む。
・油麩がにタレが染み込んだら長ネギを加える。
・長ネギがしんなりしたら、溶き卵を回し入れる。
・溶き卵が半熟状態になったら、ご飯にかける。
・好みで、甘酢生姜などを載せる。
出来上がり。
まとめ
油麩丼は美味しくてヘルシー!宮城のご当地グルメでカツ丼より美味い?を紹介しました。
実際食べた人がこれは美味い、カツ丼より味は上だと言っているようです。
肉が好きな人も肉とは違った食感で、具が肉でなくても十分に美味しい。
これは丼のレパートリーの一つだと絶賛しています。
その地区だけで食べられていた料理が、誰にでも好かれて広がっていった。
油麩丼もその一つです。
今では、登米市だけでなく周辺の街にも油麩丼の店があるようです
美味しいものはドンドン広がっていくのが当たり前。
その一つが油麩丼であることは間違いありません。