自動車販売店で、サポカーの実験中にブレーキが効かず、男性が意識不明の重体になったようです。
販売店の狭い構内での実験だろうから、それほどスピードは出ていないはず。
だとすると、サポカーのカメラやレーダーが機能していなかったことが考えられます。
サポカーの普及に国土交通省も力を入れているときに、水をさすような事故です。
ただ、サポカーに搭載されているカメラやレーダーは、万全なものでなく注意が必要と言われています。
あくまでも補助的なブレーキとして考えられていて、ドライバーの運転を助けるだけの装置です。
私も車を運転するドライバーとして気になったので調べてみました。
サポカー実験中の事故とは?
2021年11月17日、サポカーの実験をしていた自動車販売店の従業員が、パネルめがけて走行したところパネルの前でブレーキが作動せず、そのままパネルに突っ込み裏にいた男性をはねてしまった。
その男性は、この販売会社の社長さんで、裏からパネルを支えるようにしていたらしい。
車が停まると安心しきって、裏からパネルを支えていたようですね。
いくら止まると思って安心していても、普通はそんなところに居るのがおかしいよね。
自分の売っている車の性能を、そんなことで示そうとして失敗して重体になってしまうのは悲しいね。
車を運転していた従業員こそ、こんな事になってびっくりしているのでは。
なぜブレーキが効かなかったのか?
警察の見解として、前方を撮影するカメラのレンズに、汚れが付着していた可能性を指摘しています。
しかし、車の前に設置されているカメラのレンズに、前方にあるパネルのような大きな障害物が映らないことがあるのか?
普通に考えてありえないことだと思う人も多いのではないでしょうか。
ブレーキが効かなかったメーカーと車種は
新聞報道などでは、どこのメーカーでどの車種というのは発表されていません。
・事故現場の販売店は、ホンダのマークが見える。
・入善の西川自販という会社は、ホンダのデーラー。
このことからホンダの軽自動車が、加害車両と推測できます。(軽自動車は発表されています)
ホンダの軽自動車のサポカーは、
・NーBOX
・NーBAN
・NーWGN
などがありますが、ネット上ではNーBOXではないかと言われていますね。
ホンダの軽自動車で一番人気がNーBOXですからね。
サポートブレーキの仕組み
サポートブレーキは、車の前部に取り付けられたカメラやレーダーで前方の状態のデータを集め、そのデータをコンピュターが認識して、障害物があれば自動でブレーキを作動させ、衝突からの被害を小さくしようとするもの。
年を追うごとにカメラやレーダーの性能が上がってきて、複数のセンサーを搭載するのは当たり前になっています。
サポートブレーキが効かないとき
規定速度を超えて走行中
車種によって決められている規定速度を超えているときは、障害物の検知ができない場合がある。
街灯だけの暗い道路を走行中。
障害物の発見が遅れることがある。
逆光の太陽が眩しい道路を走行中
サポートブレーキは作動するが、逆光がカメラを照らすと障害物を見失い、ブレーキが解除されてしまう。
夕方の雨の道路を走行中
障害物の発見が遅れ、追突してしまうこともある。
雪道のような滑りやすい道路を走行中
サポートブレーキが作動しても、制動距離が伸びて止まりきれないこともある。
急な坂道を走行中
サポートブレーキが作動しても止まりきれないことがある。
まとめ
今回のサポカーの事故は、道路を走行中の事故では無いので、サポートブレーキが効かないときとは少し違います。
それだからこそ、なんでこんな所で事故が起きたのか、これから警察の捜査で色々と分かってくることでしょう。
普通ではありえない事故が起きてしまったことは、被害者の社長も、加害者になってしまった従業員も気の毒です。
なにが原因なのかは、はっきりさせなければ、サポカーの考え方も違ってきますからね。
サポートブレーキはあくまでも運転の補助装置です。
各自動車メーカーは、カメラやセンサーなど特性の違うセンサーを搭載しています。
また、そのセンサーを制御する方法も全然違います。
その車独自のサポートブレーキの扱い方を知って利用することが、安全な運転に繋がります。
サポートブレーキがついているからと、漫然と運転することは事故にまっしぐら。
また、想定外の場面でサポートブレーキが効いてしまうことも報告されています。
ある程度の慣れは必要でしょうが、あくまでも補助と考えることが大事です。