外では寒い風が吹いてきていますが、その中で楽しめるのが「紅葉狩り」です。
今まで新型コロナで、行きたくても行けなかった観光地で、ゆったりと「紅葉狩り」を楽しみましょう。
北海道など北の地方は、紅葉も盛りを過ぎた時期ですが、まだまだ見ることができます、
関東方面は、これから紅葉が見頃になってきます。
ゆったりと楽しめる「紅葉狩り」、その言葉の由来や意味はよくわからない事があります。
今回は「紅葉狩り」の語源やその由来を調べてみました。
紅葉狩りの語源と由来
紅葉狩りの由来を調べると、語源もわかってきます。
もともと「狩り」という言葉は獣を捕まえる意味で使われていました。
それが、鳥などの小動物を捕ることにも広がり、植物や魚などまでも含まれるようになったのです。
現在では「いちご狩り」「ぶどう狩り」「潮干狩り」などがありますね。
紅葉狩りは、紅葉を鑑賞できるような、裕福な平安時代の貴族が初めたものと言われています。
一般の庶民には高嶺の花の行楽だったのです。
紅葉狩りの由来
・もともと獣を捕ることを「狩り」と言っていたのを「紅葉」にまで広げたという説。
・山や野原を散策する姿が、狩りのようだからという説。
・実際に紅葉の枝や葉を手折って鑑賞したので「狩り」と言われるようになったという説。
など諸説があり、どれも「なるほど」と思える理由の説ばかりです。
紅葉狩りが貴族などの行事から、庶民にまで広がったのは江戸時代の中期と言われています。
その元となったのが、当時江戸庶民の間で読まれていた「都名所図会」というガイドブック。
この「都名所図会」の記事から、伊勢参り、熊野詣でが一大ブームになりました。
そのなかに花見の名所と、紅葉狩りの名所が載せられたことから、皆が競って行くようになったのです。
当時のかわら版と同じように、庶民の情報収集の強い味方だったのです。
それが、江戸時代から庶民にも流行しだして、次第に「紅葉狩り」と言われるようになったようです。
紅葉狩りが楽しめる場所
紅葉が綺麗に赤く染まるには「日当たりのいい場所」「朝晩の寒暖差が大きい」「適度な湿度がある」の条件が必要です。
この条件から外れると、イマイチの紅葉となってしまいます。
ダムや渓谷の近く
ダムや渓谷は、紅葉狩りの条件にすべて当てはまるので、そこでの紅葉は眼を見張るような綺麗さです。
日当たりの良い斜面から張り出した木一面の紅葉は、見応え充分です。
神社仏閣で
神社仏閣の紅葉は、自然に生えた紅葉ではなく。手入れされた庭との調和を楽しむことができます。
自然の雄大さはありませんが、ゆったりと整えられた庭の一部となっている紅葉を愛でるのも一興です。
露天風呂に浸かりながら
今まで新型コロナで行動を制限されて、どこにも行けませんでしたが、ちょうどいい時期に解除になりました。
温泉旅館でのんびりと露天風呂に浸かりながらの紅葉狩りは、気持ちをほっとさせてくれます。
今までのストレス解消と、明日からのエネルギーの充填に、紅葉狩りはきっと力を与えてくれます。
好きな人は登山で
高い山で見る紅葉狩りは、平地で見るのとは迫力が違います。
見渡す限りの紅葉、その中にポツンポツンとある針葉樹の緑。
平地ではなかなか見ることができない、登山で行くしか無いそんな紅葉狩りができるのはある程度高い山です。
近くの公園で
確かにどこかに出かけて見る紅葉狩りがいいのはわかるけど、時間もお金もないという人は、近所の公園に行ってみましょう。
迫力を感じるまではいきませんが、十分紅葉狩りを楽しめる公園が近くにあります。
弁当をテイクアウトして、公園のベンチに座って紅葉狩りを楽しむことで、きっとゆったりした時間を楽しめます。
紅葉狩りの楽しみ方
紅葉の色合い
紅葉狩りの楽しさは、紅葉を近くで眺めてその美しさを楽しむのが一番です。
きれいに色づいた紅葉と、その周囲とのコントラストがマッチした様を眺めるのは、紅葉狩りの醍醐味です。
秋の味覚と一緒に
紅葉狩りの時期は、秋の味覚が美味しい時期でもあります。
食欲の秋と紅葉狩りを一緒にできるのは秋のこの時期しかありません。
紅葉狩りの名所には、多くの店で秋の味覚を堪能することができます。
紅葉狩りと秋の味覚両方を楽しむ、それは今です。
ハイキングやウオーキングで
最近の健康志向から、ハイキングやウオーキングが流行っています。
登山までは行かないけれど、ハイキングやウオーキングで紅葉狩りを楽しむ中高年が増えています。
特に女性は、このような運動を取り入れた紅葉狩りなどの、リクリエーションに参加することが多いです。
周りの紅葉を楽しみながら自分の健康増進にもなる、楽しみながら運動できるのは最高のことです。
近場のカフエで
最近では紅葉狩りができることを宣伝しているカフェも多くなっています。
一人で、また友達と一緒にお茶をしながら紅葉狩りを楽しむ時間は楽しいものです。
東京都千葉の紅葉狩りの場所5選
高尾山(東京都)
東京の登山といえば高尾山と言われるくらい、登山者に人気のある山です。
その高尾山は都内きっての紅葉の名所でもあります。
例年の紅葉の見頃時期:11月中旬
明治神宮外苑(東京都)
イチョウ並木の黄色の葉が美しい、都内有数のスポット。
300mにもわたるイチョウ並木の黄色い葉と、落ち葉の絨毯を歩く気持ちよさが実感できます。
例年の紅葉の見頃時期:11月下旬から12月上旬
奥多摩湖(東京都)
湖面に映る紅葉は、まるで鏡に写った紅葉のようで、息を呑む絶景です。
紅葉の赤と、針葉樹の緑のコントラストも見ものです。
例年の紅葉の見頃時期:11月中旬
養老渓谷(千葉県)
ハイキングのメッカとして有名な養老渓谷。
モミジ、カエデ、ウルシ、ハゼ、ナラ、クヌギなどが鮮やかな紅葉に染まります。
遊歩道も整備され首都圏から近いので、人気のスポットです。
例年の紅葉の見頃時期:11月下旬から12月上旬
粟又の滝(千葉県)
房総を代表する粟又ノ滝。
その滝を彩る紅葉は、滝の周辺が赤、黄色、オレンジに彩られ、訪れた人を喜ばせています。
例年の紅葉の見頃時期:11月下旬から12月上旬
東京と千葉の紅葉狩りの名所を紹介しました。
近場できれいな紅葉が見れるのは嬉しいですよね。
まとめ
紅葉狩りの語源や由来を知ると、はるか昔から紅葉狩りが行われていたことがわかります。
紅葉狩りが平安時代の貴族の遊びだったなど、興味深いこともわかりました。
庶民には縁のない遊びだったようですが、江戸時代になってから庶民にも広がった行事です。
楽しむ場所や楽しみ方は人それぞれですが、紅葉狩りが美しいと感じる日本人の心の込められた行事のように思えます。
これからも、途切れることなく続けられる、それが紅葉狩りです。