2021年1月3日(世界時間)に発見されたレナード彗星(C2021 A1)。
発見されたときの太陽からの距離は(約7億5000万km)でしたが、2021年12月12日に地球までの距離(約3940万km)まで近づきます。
発見されたときは約19等級の明るさが、12月頃には約4等級まで明るくなると予想されています。
一番地球に近づいたときには、肉眼でも見ることができる彗星になるようです。
レオナード彗星は、約70km/sという高速で移動している彗星です。
高速で移動している彗星なので、地球から観測すると彗星の位置は毎日変化して見えます。
レオナード彗星は双曲線軌道を持っていますので、太陽系を1度横切ったら二度と戻ってくることはありません。
つまりレオナード彗星を見ることができるのは、今回1度だけの貴重なチャンスと言うことです。
レナード彗星の撮影方法、明るさと見やすい時間帯は
レナード彗星の撮影方法
レナード彗星は約70km/sという高速で移動していますので刻々と位置が変わります。
見た目も明るさや尾の長さなど、日にちによって変化してきます。
彗星を撮影するためには、最新のデータを確認する必要があります。
天文台や研究機関の最新情報を確認して、撮影しやすい場所、時間などを調べてスムーズに撮影できる体制を作っておくことが大事です。
彗星の撮影時間は、日が沈んだ西の空か、夜明けの東の空を狙うことになります。
セッテングに時間をかけないように準備して、シャッターチャンスを逃さないようにしましょう。
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撮影に用意するもの
レナード彗星を撮影するためには、デジタル一眼レフカメラかミラーレスカメラを用意します。
最近のカメラは性能が良くなっていますので、これらのカメラで十分撮影することができます。
レナード彗星の尾は淡い色ですので、F値が明るめのレンズがいいでしょう。
シャッターのブレを防ぐために、レリーズも用意するといいです。
カメラをしっかり固定できる丈夫な三脚も必要です。
撮影のやり方
レナード彗星の撮影は、広角レンズを装着した一眼レフカメラを三脚に固定して撮影する「固定撮影」です。
レナード彗星は暗いので、オートフォーカスでピントを合わせることはできませんので、マニュアルフォーカスに設定します。
ピントは無限大に合わせてから、明るい星や1km以上離れた目標物を使ってピントの微調整をします。
ISOはカメラに合わせて高めの感度に設定します。(目安として、ISO400からISO3200くらい)
露出も、自動露出を使うと背景が明るくなりすぎるので、マニュアル露出で撮影するといいです。
何度か段階露出をやってみて、最適な露出時間を見つけて下さい。
レンズの絞りは、開放か、開放から一段絞るくらいが丁度いいでしょう。
街灯がある場所で撮影するときもありますが、そんなときに便利なのが、光害カットフイルターです。
街灯などに使用されている水銀灯や、ナトリウム灯の輝線をカットし、写真のコントラストを高めることができます。
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レナード彗星の明るさ
レナード彗星の明るさは、2021年12月12日にピークの約3,7等級に達して、双眼鏡や肉眼でも見ることができる明るさになります。
レナード彗星の日にちごとの明るさ予想値
・2021年11月27日 約7.2等級
・2021年12月03日 約5.9等級
・2021年12月06日 約5.2等級
・2021年12月09日 約4.4等級
・2021年12月12日 約3.7等級
レナード彗星の一番明るくなる2021年12月12日までは、じっくり観察することができるでしょう。
レナード彗星の位置と方角
レナード彗星は、12月4日から12月12日までは、うしかい座、へび座、へびつかい座を通過します。
出典先 https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/12272_ph211200
12月16日から12月31日までは、いて座からけんびきょう座を通ってうお座を通過します。
双眼鏡で簡単に見ることができ、運が良ければ肉眼でも見ることができます。
レナード彗星の見やすい時間帯
12月13日までは明け方の東の空に見えます。
12月13日の11時47分に太陽を西から東に追い越した後、12月14日からは夕方の西の空に見えるようになります。
12月13日から12月15日までは太陽に近く空が明るいため、撮影にも適していません。
空が暗いうちに撮影できるのは、12月4日から12月12日まで、一番大きなチャンスの日です。
撮影するときは、事前にレナード彗星の動きが把握できるデータを収集して、撮影のチャンスを逃さないようにしましょう。
まとめ
今回は、レナード彗星(C2021 A1)の撮影方法!明るさと見やすい時間帯はを紹介しました。
レナード彗星は12月に入ってからいつでも撮影できる彗星です。
その中でも、12月12日が一番明るくなる日で、撮影には一番適した日になります。
レナード彗星は今まで有名になった彗星と違って、双曲線軌道を持っていますので、太陽系を1度横切ったら二度と戻ってくることはありません。
つまり、二度と見ることができない彗星なのです。
・レナード彗星の撮影方法
・レナード彗星の撮影に用意するもの
・レナード彗星の撮影のやり方
・レナード彗星の明るさ
・レナード彗星の位置と方角
・レナード彗星の見やすい時間帯
2021年最後の天体ショー、レナード彗星の二度と撮ることができないきれいな写真を撮るための方法を紹介しました。
きれいな写真が撮れれば、一生の宝になるでしょう。